一緒に暮らせるように。(守屋茜誕生記念小説) | mimimimi◢͟│⁴⁶ 小説

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ガラガラガラガラ


無言でドアを開けて入ってくるこの子は、この学校の問題児​────平手友梨奈。



「茜、寝ていい?」

「…先生つけて。またサボり?」


学校は先生つけてって言ってるのに。
この関係がバレたらヤバいんだって。


「茜に会いに来たんだけど」


サラッとこういうかっこいいことを言う。
戻ってって言ったところで聞いてはくれない。


「だから先生つけて。何言っても無理なんでしょ?」

「うん」


「おやすみ」って言ってベッドに寝転がって慣れた手つきでカーテンを閉める。


私はこの学校で保健室の先生をしている。
そして、ベッドで寝ている平手友梨奈と付き合ってる。


平手さんはよく授業をサボっていて、保健室で寝ている。

毎日通う平手さんに惹かれていった。
だけど教師だから…そう考えて想いを封印しようとしていたとき告白された。



「あっ、そうだ」



カーテンの向こうから平手さんの声が聞こえた。


「なに?」

「今日さ家行っていい?」

「遅くなるよ」

「いつものところで待ってる」


いつものところと言うのは学校と家の真ん中あたりの喫茶店。

そこで合流して家へ向かう。
一緒に帰ってるところがバレたらもう終わりだからね。





時刻は18時。
だいぶ待たせちゃったかな。

私は駆け足で喫茶店へ向かうと、コーヒーを飲み終えスマホをいじってる平手さんがいた。


「遅い」

「ごめん」

「じゃあ、茜行こ。」


私の家に平手さんが来るのいつぶりだろう。二週間ぶりぐらい?

最近はお互い忙しくてデートをしていなかった。

手を繋いで家へ向かう。



ガチャ


「ただいま」


そう言って家へ入る。


少しソファーに座りテレビを見ながらゴロゴロしてると…


「茜お風呂入ってきなよ」

「えっ?友梨奈いるじゃん」

「いいから。ゆっくりしてて?」


強制的にお風呂入ることになった。
脱水場で服を脱いでると、「ゆっくりつかっててー」と友梨奈の叫び声が聞こえた。

そこまで言うならゆっくり浸かろう…


気づいたら2時間近く経っていてびっくりした。


さすがに浸かりすぎた、そう思い急いで体を拭き服を着る。



リビングへ戻ると部屋が真っ暗だった。



えっ…?



パンッパンッ!


クラッカーの音?


真っ暗に目が慣れてきて目を凝らすと私の隣でクラッカーを持っている友梨奈の姿が見えた。


「おめでとう!!!」


その声とともに部屋が一瞬で白く光に包まれた。


机にはケーキやお肉などクリスマスのような料理が並んでいた。


えっ、これどうしたの…?


「すごい…」

「今日、茜の誕生日だよ?おめでとう」


今日、私の誕生日だったこと完全に忘れていた。

だから一緒に帰ろうと言ってたの?


「忘れてた…」

「だと思った。食べよ?」


私より年下の友梨奈がここまでしてくれるとは思ってなかった。


大好き



そんな気持ちが溢れて友梨奈に抱きついた。


「ありがとう友梨奈。大好きだよ」

「茜…」

「なに…んっ」


フワリと優しくて温かいものが唇に当たった。



「私が卒業したら…一緒に暮らしたい…です」


と顔を真っ赤に染めて横を向きながら友梨奈は言った。


可愛いやつ。


「卒業出来るといいね?」


友梨奈はほとんど授業出てないから留年しそうで怖いしきっとすると思う…。


だけど今からならまだ変われるから。


「茜のためにこれから授業出る。」

「うん、頑張ってね」


頭をよしよしと撫でると、照れてるような怒っているような顔をした。


「私は子供じゃないんですよ?」

「え?」


急にどうしたの?


「今日は、一緒に寝ましょうね?覚悟しててください」


そう言ってニヤッといやらしい顔をした友梨奈。

何がしたいのか予想はつくけど、こんな子どもっぽくて可愛い子の思い通りにはさせないよ?


でも、友梨奈のおかげで最高の誕生日になったよ


ありがとう、友梨奈。


絶対卒業してね…?