【Part②】のつづきです
今の時代、女性が出産後に職場復帰するのは当たり前で、もちろん私の勤めていた会社もそんな空気が出来上がっていました。
周りの人からも〝いつから産休?〟〝今は子供産んだからって辞めない方がいいよ〟と、復帰が前提の声ばかりでした。
もちろん私もそのつもりでしたが、正直、妊娠が順調ではないと分かってからは、仕事を辞めるまではいかなくとも、せめて早めに休みに入りたいと思っていました。
しかし当時は職場の環境が良くなく、人員が足りず、時期的にも一年で一番忙しい時期だったので、そんな中〝休みに入らせてほしい〟とは言いだせませんでした。
先輩からは無理しないでね、重いものは持つからなど、とても温かい言葉をかけて頂いてましたが、忙しさは変わる事なく、仕事が終わっても買い物や家事などで毎日バタバタと動き回っていました。
お腹が大きくなってきてから下半身に少し鈍痛の様なものも感じていました。生理痛に似た様な感じで歩くのもしんどく感じるのですが、結局何だかよく分からないまま過ごしていました。
しかしだんだん、
〝この鈍痛みたいなのは大丈夫なのかな。。。〟
〝他の妊婦さんはみんなもっとお腹が大きくなっても働いたり、お出掛けしてるし、私の気にし過ぎかな。。〟
〝こんなにしんどく感じるのは私だけなのかな。。〟
と、色々とマイナスな事ばかり考えてしまって不安で怖くなってきて、それでもどうすることも出来なくて、毎日ストレスで旦那にかなり当たってしまっていました………。
この頃から急激に私の見た目が変わっていきました。
ある朝、起きたらまず自分の手がふた回りくらい大きくなっていて、コップも握りずらくなってるのに気がつきました。
結婚指輪も付け外ししやすい様、少し緩めに作ってあったのに抜けなくなりました。
顔から足まで全体的にパンパンになり、旦那や周りの人からも〝すごく太ったね!〟〝戻すの大変だよー!〟と毎日の様に言われ始めました。
今までは1ヶ月に1kgペースで増えていたのですが、この頃は1ヶ月しないうちに、7〜8kg体重が増えてました。
なんかおかしいと思い、ネットで色々調べたら妊娠後期は浮腫みやすいと書かれてました。
後期ではないけど妊婦は浮腫みやすいと確かに聞いたことがあるし、水分に気をつければそのうち元に戻るだろうと思っていました。
けど、日に日に仕事中ペンが握れなくなるほど浮腫んでいきました。
久々の大学病院の検診日がきたので、ついでに気になること全部聞いていこうと思いながら病院へ向かいました。
いつも通りエコーをして、
〝赤ちゃんも元気で問題なし〟ということだったのでやっぱ大丈夫かなと思ったのですが、一応聞きました。
浮腫みについて聞くと初めは、
〝浮腫みは妊婦さんみんな感じるって聞くから大丈夫だと思うよ。〟
と言われたのですが、その後
〝血圧が少し上がってきてるのが気になる。〟
〝家で血圧を測って上が100を2回越すことがあれば夜中でもいいので電話してください。〟
と言われました。
血圧なんか気にしてなかったので、家に血圧計もないし買って帰らなきゃな〜と思って帰る支度をしてたところ、
〝待って、尿タンパクすごい出てる〟
〝体重も増え方が異常だね〟
〝急で申し訳ないけど、念の為採血ルームで今採血してきてほしい〟
〝1時間後に戻ってきて〟
急に話し方が変わったのでびっくりしました。
そして採血してまた戻ったところ、
〝入院してもらいます。急でごめんね。もう今すぐ入院しないといけないです。
まず、尿タンパクが異常に出てしまってること、血圧が高くなってること、採血の結果も踏まえて『妊娠高血圧症候群』です。〟
と言われました。
そして、
〝正直、今お腹の子を取り出してもおかしくない位にお母さんの身体に負担がかかってる状態です。
けど、もし今手術しないといけない状況になっても、うちの病院では26週未満の子は取り上げることが出来ません。
なので今から26週未満の子でも取り上げることの出来る病院へ移ってもらいそちらで26週まで入院してもらいます。
ここから電車で1時間かかってしまうけど、今すぐ行ってください。〟
えぇ?!急にそんな!
何にも準備してないし、遠いし。。。
なんか話が大げさすぎじゃない?!
と、何にも知らない私はこんな風に思ってました。
私の母が付き添って来てくれるということで合流し、二人で電車を乗り継いで行きました。
母も〝仕事が休みに入れてちょうどいいよ〟と言ってくれたので〝確かに、、ここはもう休ませてもらおう〟と休める理由が出来たと思っていました。
もう日が暮れはじめた頃、新しい病院へ着き早速エコーをとりました。
そして、先生が妊娠高血圧症候群とはどんな状態なのか教えてくれました。
〝まず、この病を治す方法は妊娠を終えること。妊娠が終わらないと治らないし、終わるとみるみる回復します。
お母さんは中でも、腎臓に負担がかかっている妊娠高血圧腎症です。
タンパク質は本来身体の中に蓄えておくものなのに、尿にたくさん出てきてるということは、腎臓の機能が低下してるということ。
タンパク質が身体の中で不足すると、水分が血液から抜けていってしまい身体に浮腫みが出てくる。最悪は肺の中にまで水が溜まり始めてしまうことになります。
今の所赤ちゃんは元気だけど、血圧が高くなるということは赤ちゃんに臍の緒から送る血液も行きづらくなってしまい、最悪の事になってしまうかもしれない。
お母さんの腎臓がこれでダメになってしまう前に、赤ちゃんに万が一が起こる前に、取り出さなきゃいけないと判断したらすぐに手術します。
けれど、今の週数ではやっぱり赤ちゃんが外へ出るには負担が大きいから、なるべく赤ちゃんをお腹の中で育ててあげるためにも今から入院してもらい、安静に過ごして週数をかせぎましょう。〟
呑気に考えていた自分がバカだなと思いました。
26週の赤ちゃんを産むわけないと思っていたので、ずっと病院で安静に過ごして元の大学病院へ戻って、また安静に過ごして、予定日を迎えると勝手に思っていました。
産むのが今日、明日になるかもしれないなんて思いもしませんでした。
そこから、新しい病院での入院生活が始まりました。
続きます