今日のニュースで思ったこと


甲南医療センターの専攻医が過労自殺

したことについて

病院側が書類送検されたと。


そして院長の発言にあった自己研鑽という言葉


会見では

時間外労働ではなく自己研鑽であったと。

一生勉強の職業であると。

言われていました


確かにそうなんです

この職業を選んだからには

毎日のように新しい薬や機械、概念などが

更新されていく中で

患者さんに最善の医療を提供するために

日々自分の知識を更新していかねばなりません


ただ、時間外労働が多すぎると

この自己研鑽の時間が取れなくなります

昔の考え方の人では

寝る間も惜しんで勉強

という人もいますが、

医者とはいえ人間です。


睡眠時間も食事の時間も必要です

十分な睡眠も取れないと

パフォーマンスが下がる=医療事故がおきる

ことにつながります


今回の事件では外来や他の当番勤務に追われて

入院患者の診療は時間外であったとのこと。

そこに追加で学会発表や勉強などの

準備に追われていたとのこと。

また、入院患者の診療は25-30人の担当であったと。


この時点で入院患者さんからすれば

1人ひとりに割く時間はごくわずかとなり

日中は診療してもらえない状況となるわけです。

普通に嫌ですよね?🫨

さらに例えば睡眠不足の医者に診てもらうのも

嫌ですよね?🫨


自己研鑽の時間は時間外労働に入らないので

時間外手当がでません

私の病院でも時間外は80時間までにおさめるように言われていますし、

病院内にいた時間が自動で記録されますが、

その中で勤務時間外の内訳を

自己研鑽と時間外労働の2つに自分で

振り分けて提出する必要があります


時間外労働が80時間を超えそうになると

自己研鑽として提出しているのが現実です


また全て自己研鑽にするというボタンはあるのに

全て労働にするというボタンはありません


来年からの医師の働き方改革は

ただ自己研鑽をふやせば時間外労働が

見かけ上は減るので

余計にブラックになっていくのでは…


当直明けは帰りましょうって言われても

結局カンファレンスがあったり

自分の担当患者さんを診ると

帰れないのは変わらないのでは…?


当直明けで寝てない医者に手術や処置されるのは患者さんにとっても怖い話ですよね😨


みんながhappyになれる制度になればいいな。