普段、あまり行かないけど

行ける距離の

映画館で何やってるかなぁ?と

検索してたら

タイトル1文字に惹かれて

観ることにしました


PG12なので

ちょい…あれなんだけどね


障害者施設で

実際に起きた事件を題材にした

作品


やまゆり園…の事件

覚えてらっしゃる方も

いない方も

色々だとは思うけど


賛否両論ある作品でも

あるようですが

観るタイミングある方には

観てほしいかなぁ…って思う感じ







内容は
重たいっちゃー重たいけど
考えさせられる内容

さとくん(磯村勇斗さん演じてる)は
闇を常に抱えてるような
そんな雰囲気だけど
あることキッカケに
完全に壊れて犯罪を犯していく人

言ってることは
分からなくはないけど
それを思いとどまれるかどうかな
話しよね…

こういった考えもっと
必ず精神鑑定とか
精神病棟に措置入院させられるけど…
ただ、鑑定したり
措置入院したからって
本質が変わるとは思えない

そしてやっぱり
事件を起こしてしまう

障害者で重度だと
意思疎通できないし
暴れるしで
施設でも対応せずに
部屋にしばりつけたり
暴力で押さえつけたり
わざと、てんかんを起こさせようとしたり
監禁状態にしたり…
傍若無人な職員達もいたりして
(実際にはどうかわからないけどね⬅)

そういった事に
憤りを感じ、人一倍正義感が強かった
さとくんが…壊れて
その正義感から
入所者を殺害していく…

なぜなら
彼らは人間じゃないから
喋れないし心がないから

でも、さとくんには
聾者のパートナーがいるんだけど
心があるから…人間

心があるか確かめながら
殺害していくんだけど
同僚の陽子(二階堂ふみさんが演じてる)が
たまたま夜勤でいて
殺害に加担させられちゃうんだけど
彼女もまた
壊れた部分はあるものの
人を殺したらいけん…って気持ちが
強かったのか

入所者を守ろうとしつつも
さとくんに逆らえなかったり…
助けたいのに助けられない
もどかしさ…


そして
洋子(宮沢りえさん演じる)は
病気で子供を失っていて
小説家らしいんだけど
色々あって書けなくなって
たまたま、その森の奥にある
障害者施設で働くようになるんだけど
職員達の入所者に対する
暴力行為などを目の当たりにして
施設長に、訴えるも
聞き入れて貰えず…

そんな時に
妊娠を知り、ただ病気で亡くした
子供のことを考えると
簡単に産む…とはなれず

作品の中では
唯一かな…入所者に寄り添おうとしてる
感じの人だったし

彼らの届かない声を
代弁しようと
小説を再び書き始めて…
事件があった日は
パートナーと
子供をどうするか…決断を下す日で
食事に行ってるさなかに
たまたま店内でついていた
TVで事件を知り
何か出来ることは無いか…
行かなきゃ…って焦るタイプの人


長ったらしくなったけど⬅


誰しもに言えることやと思うけど
障害者に対して
寄り添えているか?って話だよね

上手くは言えないけどさ

身内に障害者がいる方も
施設で働く方も
相手を人間として
対等に向き合っているのか?

対等じゃないにしても
人間として向き合えているのか?

人間じゃなく
物として扱ってないか?
物として向き合ってるんじゃないか?

作品は
重度障害者を
メインに取り上げてる感じだから
意思疎通はほぼ出来ない…
って思われている方々なんよね


そして
映画観ればわかるけど
さとくんが言ってる言葉って
自己満な世界観だけど
どこか、正論に思える部分もあったり
わからなくないけどさ…
って言葉もあるんだよね

だからといって
人を簡単に殺していいわけじゃないし
例え、頻繁に逢いに来てなくても
預けっぱなしにしていても
入所者さんには、家族がいるかもしれないし
悲しむ人が居るかもしれないし…

心ないから…
人間じゃないから…って
殺していいわけじゃないし
ある意味、彼らを救う意味で
殺害したのかもしれんけど

殺害という方法じゃなく
他に救える道はないか…
って考えたりして
皆、踏みとどまってるんやないかなぁ?
って


実際に起きた事件を
題材にしてるだけあって
リアリティはあります

磯村勇斗さんの
闇を抱えた人の眼…が怖かったし
ヘラヘラした感じとか
何考えてるんやろ?って
不気味さも凄かったし

二階堂ふみさんの
自分しか愛せないような
酔って平気で人を傷つける
言葉を投げつける人の心理とか
でも、家庭環境の悪さとか
入り交じっての事だったり


宮沢りえさんの
失う怖さを知ってるから
先に中々進めない感情だったり
意見を受け入れて貰えないから
すぐ引き下がったり
勝手に自分が出来ることをやっちゃったり
言葉の刃を知ってるからこそ
紡ぐ言葉を選び
人を傷つけないようにしつつも
実は、結構傷つけていたりね…


まぁ、なんにしても
色々考えさせられる内容だし
重苦しい作品ではあるかな( ˙꒳​˙  )

だから簡単に
観にいって~とは言えないけど
タイミングある人は
観てほしいかなぁ…って思ったり
万人受けしないのは
わかりきってる作品だけど…
結構衝撃的ではあった


チラッとしか出演ないけど
高畑淳子さんの演技は
群を抜いて素晴らしいであった