【ラボセミナー】ゲスト経沢香保子さん②〜信じた未来に寄せていく〜
①はこちら女性最年少で上場!そしてキッズライン創業あさ:トレンダーズは上場されましたよね。つね:最初は上場も、神がすることで自分とは関係のない世界だと思ってたけど、やると決めましたね。私は31、32、35と3回子供を産んだんですけど、1人目の子供が障がい児で保育園に入れなかったんです。じゃあとりあえず会社をやめようと思ったけれど、社員に対して責任があるから「売却だ」と思って、某インターネット会社に売りに行ったら値段がつかなかった。だから組織を大きくしようと思ったんです。それで上場しようと、同じ歳で楽天の時から知り合いだったサイバーエージェントの藤田さんに相談したら、出資すると言ってくださって。あさ:上場を目指し始めた時は、どのぐらいの売り上げだったんですか?つね:いくらだったっけな?2億とか3億ぐらい。でも、別に1円でも上場は考えられるよね。あさ:確かに!!!つね:今の時代はみんな調達とかからはじめるしね。その時は私も良くは分からなくて、とにかく上場しようって先に決めたんだけど。あさ:上場する目的っていうのは明確にあったんですか?つね:上場するといい会社になって、優秀な人が集まってくると思って。2012年の10月に上場したんだったかな。あさ:トレンダーズの後、すぐにキッズラインを創業したんですか?つね:2015年の2月ぐらいからサービスを始めてますので、割と早かったかもしれませんね。キッズラインを始めたきっかけは大切な出会いがあって。トレンダーズを創業したときに、ネットで「一緒に起業しませんか」って書いて、雇った2人のうちの1人が、プログラムが組めたからシステムを作ってもらったりしていて。彼は「実家の商売を継ぐことになっているから、トレンダーズには入れない」って言われてたんですね。その後もずっと仲良くはしていたから、その子の誕生日に一緒にご飯食べながら「そろそろ新しいことやろうと思う。昔から夢だったベビーシッターのマッチングサービスで、こうすればうまくいくんじゃないかと思ってるけど、できるかなぁ?」って言ったら、「僕やります」って言ってくれたんですよ!目指せクロネコヤマト?!時代の立役者つね:そもそもキッズラインはトレンダーズの時代、1人目の子供が障がい児で保育園に入れなかった時に、「それならベビーシッターだ」と思って色々調べたことがきっかけ。当時ベビーシッターといえば、どんな人が来るかもわからない上に、入会金10万円、病児は時給5000円と、まとまったお金もあっという間になくなるくらい高かったんです。それなのに、シッターさんと話すと本人は時給1000円しかもらってないと言うからびっくり。あさ:雇う側と雇われる側のギャップがすごいですね…つね:そこで無料掲示板に、「月200時間でいくら払います」と条件を書き込んだら、応募がたくさん来たんですね。私は慎重だから、皆さんに履歴書と保育士証明書を持ってきてもらって、会社の一階のカフェで全員を30分ずつ面接しました。それで、いいなぁと思った人には1回自宅にトレーニングに来てもらった上で、何人かに絞り、お願いしてました。でも、それができたのは私が経営者で、採用ノウハウがあったからじゃないですか。それで、いつかマッチングサービスをやろうと思ったんです。あさ:運営は誰かに任せて、自分は出資だけすればいいかなとは思わなかったんですか?つね:そう思ってたところもあって、最初はちょっと引いたスタンスでやってたけどうまくいかなかった。ある程度形になるまでは自分でやらないとダメで、やっぱり私は投資家であり、創業者である、という感じかなと。あさ:もうそろそろ疲れたとかないんですか?辞めたいとか。つね:私のつまらないこだわりかもしれないけど、キッズラインは日本のインフラにするって決めたんです。私は、日本の通販はAmazonや楽天がすごいのではなく、クロネコヤマトがすごいと思う方なんです。日本の女性が輝くための立役者がいるとしたら、1番のボトルネックである育児をスムーズにすることが大事だと思っていて。そのインフラを作ることが、今回の(キッズライン創業の)目標の1つだから「全国津々浦々にベビーシッターができるまでは辞めない」と思ってます。人、モノ、ビジネス!経沢流、見極め力あさ:ラボのみんなからも質問をたくさんもらってるんですけど。つね:ありがとうございます。あさ:経沢さんは前職時代からインフルエンサーという概念を持っていたようですが、先見の明を養うにはどうすればいいですか?つね:なんだろう…なんかピンとくるよ。あさ:ピンと?つね:あはは(笑)。いいと思うものは何か、行きたい学校はどこかっていうのを自分で決めてきたから、それを考えるときに、未来はこうなるだろうなぁっていうイメージをしてきたというのがあると思います。あとは、楽天時代に新規事業を考えるために、いろんな会社のビジネスをリサーチしたり、そのビジネスがなぜ作られるのかを見聞きしたし、リクルート時代には求人媒体を売っていたので「この会社はどういうサービスをしていて、なぜ儲かっているのか」を考えるのも仕事の1つだったから、いろんな事業のパターンを見てきたっていうのはあるかもしれないですね。でもやっぱり、自分が決める回数が多いからだと思います。あさ:次。経沢さんは、一緒に働く方を採用する場合、どんな点を重視してますか?つね:素直でいい人かな。素直さって何ものにも変え難いと思うんだよね。あとは、勘になっちゃうんだけど、成長したいって思う人。ベンチャーフェーズや大企業フェーズが好きな人も、IPOフェーズが見たいって言う人も様々いて良いと思うんですけど、私がやってる仕事は育児の仕事だから、「条件が良い」とか「上場しそうだから」とかよりも、「ビジョンに共感して社会貢献したい」という人がいいですね。あさ:まるほど。リスクを昔から積極的に取りにいっている経沢さんが、決断する時に大事にされている判断軸はありますか?つね:うーん、難しい。でも、最近分かったのはお金は後からいくらでも稼げるから、あまりお金で決めないこと。あさぎさんもよく言ってるもんね、「欲しいものは金額で決めない方がいい」って。例えばキッズラインは、最初の方はずっと自己資本で、1日の売上が2,000円とかいう日がいっぱいあった。社員は最初から10人ぐらいいるから固定費だけで毎月数百万円かかるのに、月の売り上げは20万しかない。でも未来がある実感があったから、もっとよくやればいいんじゃないかと思っていた。タイムラグはあるけど、信じた未来に寄せていく感じです。あさ:未来を信じる、未来に寄せてく、あきらめない、ってことですね。私が経沢さんのセリフで1番心に残っているのは、「正しいことを、正しく続けていれば、必ず結果は出ます」です。つね:正しい努力をみんなできないのね。心折れちゃったり自分を疑ったりするじゃん。「このやり方で合ってるかなぁ」とか。大丈夫、合ってるからちゃんとやろう!③へ続く■小田桐あさぎ オンラインサロン 魅力ラボ仕事も、恋愛も、遊びも。 「自分らしさ」で全てを手に入れる◆オンラインサロンのご案内http://adorable-inc.com/miryokulab/約250人の女性たちが自分らしく活動してるよ。◆魅力ラボ公式Instagram https://www.instagram.com/miryokulab◆魅力ラボ公式Twitter https://twitter.com/miryokulab◆小田桐あさぎメールマガジン https://55auto.biz/adorable-asagi/touroku/entryform2.htm