気温は1度と低いけれどもとってもいい天気。

 

 

只今日本にいるダンナですが、本日の仙台の実家のお庭の写真をWhatsAppでおくってきました。

 

 

えっ、雪?

 

 

結構積もってる。

 

 

大抵、仙台より私達が住むドイツの田舎町の方が寒くて雪が多いのに、今日は反対の様子。

 

ところで、ミルもリコもドイツ語、英語、その他の教科で教科書以外の本が配られて、それについてやったり、映画などを観ての課題があったりします。

 

私は二人にそんな課題本や映画などが出たら、なるべくその本を読んでみたり、その映画を観てみたりしています。

ミルやリコがそれらの作品に感じた感想を聞くのが面白いからです。

 

最近、10年生のリコがドイツ語の授業で扱っている映画はこれです。

 

 

Das Parfum、日本語題名は「パヒューム ある殺し屋の物語」です。

 

これがね、サイコパスな作品なんです。

パリの魚市場で産み落とされた男の子が、その後孤児院で育ちます。

その子は生まれながらにして嗅覚がすごく優れているんです。

 

その後、街中である少女の体臭に心地よさを感じ、その子を誤って殺してしまいます。

その失われた香り、それを再現したく、ある香水調香師に弟子入りし、香水の製法を学びます。

調香技術を学び、脂に匂いを移す技術を取得し、次々に若い女性を殺しては死体に脂を塗り、それをこそげ取り匂いを集めるという話。

 

最初の生まれるシーンからして目をそらしたくなるほどの気持ち悪さだし、次から次へと女性が殺されるし、とにかくかなりサイコパスな作品です。

 

臭覚、匂い、に注目している部分は面白い気がしますが、とにかく全裸のシーンが多く、最後の民衆全員が愛し合うというシーンは、まるで何かの宗教のような不気味さがあります。

 

ドイツ語の授業の度に少しずつみんなで見て分析しているそうですが、ドイツの学校が授業で取り上げる作品ってかなり個性的な感じがします。

この作品はミルが10年生の時も授業でやってました。

 

12年生のミル達の課題であった作品の1つはこれです。

 

 

Der Baader Meinhof Komplex、日本語題名 「バーダー・マインホフ 理想の果てに」です。

 

これは実話で、1960年代のドイツ赤軍の誕生結成からリーダー格の死までのことの話です。

 

これは授業で本についてはみんなで分析し終えたそうです。

そしてやりたい子だけ、映画も観て、比較するプレゼンをやるという物です。

 

Freiwillig(自発的)つまりやりたい子はやってね、っていう課題はドイツではよくあります。

すごいな、って思うのはミルはそういうFreiwilligの課題はほぼ全部やってきました。

 

そして今回もこのFreiwilligの課題をやるのはクラスでミル一人だけだそうですが、映画をみて、PowerPointでプレゼン資料を作ってました。

 

 

この映画もNetflixで観れたので、私も観てみました。

 

政府対テロリスト、どちらも共感できることがないけど、この時代あちこちの国でこのような事がおこっていたのが事実。

赤軍の殺し方は狂気に満ちているし、ただの破壊者に見えます。

 

ストーリーとは関係ないけど、みんなタバコ吸い過ぎ。

呼吸するかのようにタバコ吸っています。

また、ドイツの映画ってホント裸が好きだなって、この映画もFKK(ヌーディストビーチ)からスタートだし。

 

この両映画にように、ミルとリコが学校で課題にしている本も読んでみたりもしてますが、日本の高校では取り扱わないだろうな、って作品が多い気がします。

つまり殺人、不倫、愛人などのシーンがよく出てくる作品などです。

 

ミルのプレゼンの用意が終わり、私に一度発表を見せてくれたのですが、とってもよく分析されていてよくまとまっていました。

 

こんな風にミルやリコが習っている物を私も一緒に楽しんでいたりしています。