このカラフルな大きな煙突のそばを通る時はいつも行きは「無事に受け取れますように」と願い、帰りは「あ~良かった受け取れて」と思います。

 

 

我が家から車で約1時間の場所にこの煙突があるのですが、この近くにZoll(税関)があるのです。

 

ずーっとずーっと待っていた日本からの荷物が最近になってバタバタと動き出し、そのうちの3つの荷物の税関から呼び出しのお手紙が昨日届いたので本日受け取りに行ったのでした。

 

3つの段ボールはそれぞれ約10kgの物。

発送したのはなんと8月8日です。

 

仙台の郵便局から10kgの段ボールを5つ船便で送りました。

郵便サイトで追跡をしていたのですが、10月後半にドイツに5つとも届きました。

そしてそのうち1つは10月19日、もう一つは10月20日に自宅に届きました。

 

しかし残りの3つはRadefeldってところの税関でストップ。

いや税関手続きしているわけじゃなく、そこの倉庫に入っちゃっているだけです。

そして1カ月が経過し・・・・。

やっと倉庫から出して、最寄りの税関に郵送されたというわけ。

 

それぞれの地域担当の税関に荷物が届くと、取りに来てくださいのお手紙が税関から来ます。

それを持って取りに行きます。

 

もう長くドイツ住んでいるし、毎月日本から荷物を送っているしで、今までに少なくとも200個以上の日本からの郵便を受け取っている私達なので、この税関も何度も来たことがあります。

 

税関でのやり取りは毎回ほぼ同じ。

送られてきた紙を見せると、その対象の段ボールをZollの人が持ってきます。

そしてカッターナイフを渡され、自分で開封するように言われます。

 

税関の人がそれがインボイスに記載されている物とあっているかチェックをするのですが、細かくチェックされる事がありません。

パパパッと見て終了、たまーにこれは?って質問されるけど、簡単に説明するとフムフムと頷き、OKが出ます。

 

その後、インボイスの内容物の話になります。

まずこの荷物は「贈り物」か聞かれます。

自分が自分に送るとそれだけで関税がかかっちゃうので、送り主は受け取り人と異なっていなくてはなりません。

 

送り状に記載はあれど「贈り物です」と答えます。

次はインボイスの金額の話です。

関税がかからないよう、少な目に記載するのは海外在住者の常識。

あまりに低い金額を記載していると、「この内容物の金額はあなたから見ていくらぐらいだと思う?」と聞かれます。

その自分達で予想する金額に対して関税がかかるのです。

つまりこちらまかせ。

 

無税で済むことばかりですが、今回は3箱もあったので、1箱25€ぐらいと言い、4,5€の関税を支払いました。

 

そしてあのカラフルな煙突を見ながら段ボール3つ持って帰ってきました。

 

 

税関の人は大抵感じいい人ばかりです。

今回の男性も一箱だけは開けるように言って、中身をチラッと確認しましたが、

「他の2箱も同じ感じだよね」

と言い、「そうですね」というと、「もう開けなくてもいいよ」と言われました。

 

この3つの段ボール、8月8日に発送し本日着いたので届くのに要したのはなんと114日。

3か月半以上です。

 

実はこの8月の船便の他にも日本からの荷物を待っていました。

コロナでずーっと停止していたEMSが9月から再開したので、10月に3箱、11月に1箱日本から送った荷物がありました。

 

今まで毎月EMSで荷物を送ってもらっていましたが、かつてないほど今回は日数がかかりました。

 

現在ドイツで日本からのEMSを待っている方もいらっしゃるでしょうから、気休めとして我が家の場合を書いておきます。

 

●10月27日に発送EMS10Kg → 11月27日に自宅に到着、フランクフルトの税関で開けら       れた形跡あり、しかし抜かれたものなし(33日間)

●10月29日に発送EMS10Kg →  11月18日に自宅に到着(21日間)

●10月30日に発送EMS10Kg → 11月24日に税関にて受け取る(25日間)

●11月19日に発送EMS10Kg  → 11月29日に自宅に到着(10日間)

 

コロナ前はEMSは最短で4日間で、そこまで速くなくとも1週間から2週間で届いてました。

しかし今はかなり長い日数を要しているようです。

 

ちなみに「EMS」は「国際スピード郵便」の略で、日本郵便のサイトでドイツまでは「最短3日」とうたっています。

現在全然スピード郵便で無いEMS。

10KgのEMSの送料は23500円です。

こんな高額な送料なのにね、3週間も4週間もかかってるとは。

 

船便も日本郵便のサイトではドイツまで「2か月前後」と書かれていますが、今回の我が家の船便5箱は、一番速くて「2か月と11日」、遅いのは「3か月と22日」でした。

 

でも言っておきたいのは、毎回日本サイドは全く落ち度がないという事。

日本は受け取った荷物をとても速く船なり飛行機にのせてます。

悪いのはドイツ側。

ずーっと倉庫に眠らせているのです。

 

毎日追跡サイトを見るも全く動きが無い日々が続いていました。

かつてDHL(ドイツの郵便)に電話をして届かない荷物の問い合わせをした事がありますが、電話口の人は感じいいのですが、問い合わせしたからって荷物の動きに全く変化なく、知りえる情報は自分でネットで分かるものばかり。

 

なのでもう問い合わせもしません。

待つだけです。

ドイツのいいところは、荷物が無くなるって事は今まで一度もないのです。

 

でも今回は今までになく長く待ったので、色々他のサイトを見ている時、「Paketda.de」というサイトを見付けました。

同じように荷物を待っている人の質問を読めたり、現在の他の人の状況が知れるので気休めになりました。

 

そのサイトに、Japanって入れて検索すると・・・

  • Sendungen aus Japan müssen in Frankfurt (DEFRAA) vom Zoll freigegeben werden. Die Dauer schwankt zwischen 3-4 Tagen und 3-4 Wochen.
「フランクフルトの税関では3,4日から3,4週間かかる。」
ってのを読んだり、他に同じように何日も待っている人が質問していてるのをみると、あ~ウチもまだ当分かかるんだな、って思ったり。
 
今日、税関で3つの荷物を受け取った事で、現在待っている荷物が0個にやっとなりました。
昨日届いた2つのEMSの中身を廊下に並べたままにしておきました。
というのは本日3つ船便の中身を合わせ、賞味期限をチェックしつつ5箱分を一度にそれぞれの場所に収納しようと思ったからです。
 
3つの段ボールの荷ほどきをして我が家の廊下はこうなりました。
 
 
手前のは船便で届いた10Kg×3箱分。
奥に見えるのは昨日届いたEMSの10Kg×2箱分。
 
こちらが船便。
 
 
こちらがEMS。
 
 
これ以外にコロナでEMS停止の為遅れなくてダンナの実家にたまっていた、進研ゼミの本が山盛り、服も多少あります。
 
圧巻な日本食材祭り状態です。
 
今回9つの日本からの荷物を待っていて、税関行きもしくは税関で開けられたのはそのうちの5個。
同じ重さで同じインボイスでも税関行きになったりならなかったり。
今でもどういう基準なのかよく分かりません。
 
ドイツでの日本からの荷物の受け取りはほんとガチャです。
 
でもずーっと荷物の追跡サイトを見る日々から解放され、嬉しいです。