クリスマス休暇があけての1週間が終わろうとしています。

クルーズから帰って来たのが日付が変わって月曜の2時半ごろだったので、なんとなくバタバタの一週間。

 

学校の方はすぐに通常通りの授業で、ミルもリコも今週もうテストもありました。

ザクセン州は来月2月の7日で学年前半が終わります。

という事は年に二回ある成績表の前半分を2月7日にもらう事になります。

 

どの教科も成績の材料となるテストを成績の〆になる前の今月中にやるわけです。

ミルは今週中に言い渡された今後のテストの予告が11教科だそうです。

 

リコももちろんテストの予告をいっぱい持ち帰ってきましたが、既に成績が決まった物もあるようです。

今週の音楽の時間に先生が、「もう今ある材料で前半の成績は決まりましたので言っていきます」と言い、一人ずつ成績を口頭で言っていったそうです。

リコは予想通りの「1」で良かったと言っています。

 

この音楽の女性の先生、実は昨年よりお隣り町の小学校の校長先生になったんです。

しかしミル&リコが通うギムナジウムは音楽の先生が不足していて、その音楽の先生以外に男性の先生が一人いるだけ。

5年生から12年生の8学年の音楽をやるのに一人じゃ到底出来ない。

しかもその男性、昨年子供が生まれ只今本来は育児休暇を取っているのですが、人手不足で週に数回だけ音楽の授業をやりに出てきているという状態。

 

リコの音楽の先生、校長先生との兼務で、リコの方の2月の前半終了まで授業が必ず出来るか難しくなったのでしょう。

また今後も兼務じゃなく校長先生のだけにするそうで、「近々音楽の授業は他の先生が担当します」と言ったそうです。

 

テストの予定もどんどん入っている二人ですが、12月中にやったテストの返却もいくつかありました。

その中の一つ、ミルの物理のテストなんですが、ミルは「2」でした。

 

ミル「今回のこのテスト、先生が言うにはみんなすごく悪かったんだって。「1」は0人、「2」が2人、「3」が3人、であとはみんな「4」か「5」だったらしくてね、あまりにも酷いからみんなにチャンスをあげるって。希望者は金曜の放課後にもう一度テストを受けれるんだって。そのテストが今回のテストより点数が良かったら、良い方を生かしてあげるって言ってた」

 

私「で、ミルはどーすんの?」

 

ミル「うん、迷っているんだよね」

 

ミルの話では、再試は最初にやったテストより万が一悪い点数を取っっちゃったとしても、いい方を残してくれるそうなんですが、クラスメートの中には「3」を取った女の子が「わぁ~良かった~。私はこれで満足、再試なんてやらない」って言っている子もいるし、隣の席の男の子は「5」で、ミルの点数を見て、いいなぁと言っているそーで。

 

つまり、小学校が1年生から4年生までクラス替えも無くクラスメーが家族のようになるのと一緒で、ギムナジウムも5年生から現在の8年生までずーっと同じクラスメートなので、テストの点数もお互い隠すこととかなくオープン。

ミルは自分から自分のテストの点数をいう事は無いのですが、聞かれたら他の子がそうであるようにフツーに答えてるそうです。

だからテストの結果はクラスメートがみんな知っている状態。

 

ミルが迷っていると言っているのは、ミルが「2」取っていて、みんながいいな、って言っているのに、再試を受ける事がみんなから感じ悪く見えないかってこと。

 

私なんか、テストなんて個人プレーなんだし、周りの事気にせず受けたらいいじゃん、と思うのですが、ミル只今14歳だものね。

そういう周りの事、クラスメートの事も気にするお年頃。

 

私「気になるなら受けなくてもいいんじゃない」

 

とは言ったものの、今回のテストでミルが間違った唯一の部分は、ちょっと説明書きが足りなかっただけで、今はばっちり書けると言っています。

また2月にもらう前半の成績表は、今学年前半にやったテスト、課題などの点数を全部足して平均を出した物がつくのですが、今の時点での平均点を出すと物理は「1」だそうですが、成績をつける前にもう1回以上はテストが予定されているようで、万が一そこで「3」以下を取っちゃう事があったりしたら「2」になってしまう可能性があるので、ここは「2」じゃなくて「1」が欲しいところだそうです。

 

そんな話を聞いていると、きっとミルは再試をしなかったら後悔するだろうな、って思いました。

 

私「やっぱ受けたら?だって再試が上手くいかなかったって最初の「2」は取り消されないんだし、それにクラスメートもみんな自分の事が必死で他の人の事あ~だこ~だなんて思っているヒマないよ」

 

と言うと、ミル「そーだよね」って言って物理のテスト勉強を始めました。

 

そして本日、再試を受けたそうです。

ミル「最初のテストと同じじゃないけど、似たような問題だった」

そうです。

 

私「受けて良かったでしょ?」

ミル「うん、多くの子が受けてたよ」

ってニコニコしていました。

 

中学生や高校生ってこんな風にクラスメートとの和とか考える時期だものね。

ミルは特にそういう点が日本人ぽいっていうか、周りとの和をよく考える方だと思います。

でも後悔しないように、自分の気持ちとのバランスを考えたりして成長していくんだなぁ、って見ていて思ったのでした。

 

ところで、週末に来週の広告がポストに投函されるのですが、今日ポストに入っていたそんな広告をみていると・・・

 

 

あっ、日本語。

パラパラ広告をめくっていても日本語はパッと目に入ってきますね。

 

今年はオリンピックの年、あちこちでこんな日本語を目にする事が多くなるでしょうね。