前回の続き。
2階の探索もそこそこに、階下へ降りると、義母がまだリビングのテーブルの上を片付けていた。
だが、半分くらい片付けていいと思ったのか、座って、と言った。
そして、お茶を用意するね、と言ってキッチンへ行った。
私と夫は並んで座る。
リビングには4つの椅子があるのだが、2つは義母の荷物で埋まっている。
前回もそうだったのだが、キッチンの椅子をリビングへ持って来て、座れる椅子を確保した。
義母が、3つ、お茶を用意してくれた。
私と夫と義母の分。
そこで、座るかと思ったが、義母が再び、キッチンへ行き、お湯を沸かし出す。(音で分かる)
リビングへ戻って来た義母に、夫が、聞く。
夫「何でお湯沸かしてるの?」
義母「私の分をいれるのよ」
夫「3つあるよ」
義母「あ、本当だ」
義母はキッチンへ持って、火を止める。
持って来た義母は、手にスナック菓子を持っていた。
それを皿に開けると、ようやく座った。
義母との会話
私「◯◯は行ってるんですか?」
義母「行ってるわよー」
◯◯は義母の習い事の1つだ。
私「洋裁もやってるんですか?」
義母「やってる。最近はワンピース作ったわ」
夫「凄い。ワンピースなんて作るんだ」
私「凄いですねー」
義母「見てみる?」
義母は再び立ち上がり、ワンピースをテーブルの下の紙袋から取り出し、見せてくれた。

淡いピンクのワンピースだ。
私「凄い、いいですね」
夫「うん、凄いね」
義母は、洋裁も習っているのだ。
義母「最近、◯◯ランドの改修が終わって、毎日行っているの」
◯◯ランドとは、ジムと温泉とプールが一体となった施設で、義母はそこの年会費を払っている。
私「あ、じゃあ、そこでお風呂に入ってるんですね」
義母「うん。ご飯もそこで食べれるしいいよ」
義母は、数年前から◯◯ランドに行き出し、自宅のお風呂は使っていない。
かわくん曰く、そこに行くのはほぼ毎日のようだった。
数々の習い事、◯◯ランドの話。それらを一通り聞く。
義母「大体、◯◯ランドで1周すると1kmくらいなの。だから2周くらいするかな。」
私「凄いですね」
義母は、自主的に運動したり、習い事をしたりしている。
毎日の◯◯ランドに、習い事。そうすると、自宅にいる時間は少ないのかもしれない。
義母は、再び立ち上がり、キッチンへお湯を沸かしに行った。
テーブルの上の物
義母が立ち去ったので、テーブルの上の物を観察した。
見ると、レシートが複数ある。
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他に、選挙の投票券、、とっくに終わっているものだ。。
夫「この投票もう終わってるよ、捨てたら?」
義母「あら、終わってる?」
義母は手を伸ばし、投票券を拾いゴミ袋まで捨てに行った。
そして、ピアノの上に無造作に置いてあった箱を我々に見せてくれた。
義母「これ、株主優待の物なの」
義母は株主優待の為に株を複数持っている。見ると、ふりかけやらお茶やら乾物が入っていた。
夫「へーいいね。」
私「いいですね」
私達に見せると再び、席に着く。
義母、落ち着きがない。
会話はまぁ、普通だけど。。
家族写真
ピアノの上に、4人で写った家族写真があった。
高校の制服を着たかわくん、私服の夫、今より若い義母と義父。
義母は微笑んでいるし、しあわせそうだ。
私「かわくん、高校生だね。みんな若いね」
およそ20年前の写真。
赤ちゃんの時の夫の写真。20年前の家族写真。
玄関にも、かわくんが赤ちゃんの時の写真が飾ってあった。
他にも、義母がまだ幼い頃、弟とご両親と撮ったモノクロの写真とか、我が息子、そらの七五三の写真とか。。
義母の家は、複数の写真が飾られていた。
一体、いつからだったか。。義母が写真を飾るようになったのは。。
夫「この写真は庭で撮ったんだよ」
私「そうなんだ」
窓外の庭は綺麗に手入れされている。
家の中とは対照的だ。
次回へ続く。
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