前回の続き。
義弟くんを迎えに駅のロータリーへ向かう。土曜日は道路が混んでいて、約束の時刻より、少し遅れてしまった。
義弟くんは既に着いており、電話すると車の方へ歩いて来た。
久しぶりに見る義弟くんは、お洒落になっていて、髪型も変わっていた。
義弟くん「こんにちはー。お久しぶりです」
私「久しぶりー。いいじゃん、いいじゃん、髪型変えたんだー。イケメンになったじゃん」
夫「それじゃあ今まではイケメンじゃなかったみたいじゃん」
私「けーっ。うるさいよ
イケメンが更にイケメンになったって言いたいんだよ!全く」
義弟くんを後部座席に座らせ、今日の作戦会議をする。
私「まずさぁ、会えるかわかんないのよ。犬の病院は午前中って言ってたから、もうお昼過ぎたしいるかなとは思うんだけど。鍵持って来た?」
義弟くん「はい。持って来ました。」
私「じゃあ、家の中で待つことも可能だよねー。どうする?さっきね、夫とも話したんだけど、もしいなかったら、とりあえずお昼ご飯食べて出直すってことも考えたんだよね。」
義弟くん「そうですねぇ。いやー、本当に困りましたね。居ないなら居ないで、家の中をちょっと見たい気もしますけど」
夫「そうだなぁ。ルルちゃん、大丈夫かなぁ」
私「確かに。ちょっと心配だよね。4月に会った時はさ、まだ大丈夫かなぁって思ってたんだけど。」
義弟くん「まさか、またやらかすとは思いませんでした。」
私「会えるか会えないかもわかんないのに、わざわざ遠くからありがとうねー」
義弟くん「いや、いいんですよ。もう有給取っちゃったし、家族のことで休みたい、と上司に伝えて許可もらったんで。さすがに万引きのことは言いませんでしたが」
夫「お前の上司いい人そうだよなぁ」
義弟くん「そうだね~。はぁー。正直何を言えばいいんだか。」
私「とりあえず、怒るのは禁止。責めるのもダメ。病院に行ってもらわないとね」
夫「そうそう。認知症の人を責めるのはダメらしいからな。」
義弟くん「分かった。俺は今回はちょっとおとなしくするわ。けど次やらかしたら言う」
夫「そうか。」
私「あとさぁ、隣のおじさんにも話を聞いたら?」
夫「そうだね!母が居ないなら、それもアリだ。」
義弟くん「隣のおじさん?」
私「そう。あぁ、この話、してなかったっけ?実はね、、」
話は、去年の秋頃に遡る。
夫に義母から謎のラインが来たのだ。
今思うと、アレも義母の認知症疑惑の伏線だったと思うんだけど、まだその伏線は回収されていない。
次回へ続く。


ブログを書いていると、猫が膝に乗ってくる。