【一緒にやりませんか】おすすめWORKモーニングページ② | みるまに【手刺繍と言葉】

みるまに【手刺繍と言葉】

中組温子(なかぐみ あつこ)
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ときどき人と言葉を交わすのも好き
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前回からの続き
大ベストセラー

  ずっとやりたかったことをやりなさい

ジュリア・キャメロン著

①の原文タイトルは
『The Artist's Way』



②の原文タイトルは
『Walking in The World』



今回は
本の中で書かれているツール

【1】モーニング・ページ

の決まりごと

①朝一番に書くこと
②毎日3ページ書くこと
③誰にも見せないこと

②について
(①については前回の記事読んでください)

「毎日3ページ書くこと」


これが最初は
まぁまぁきつくて。

書くことは嫌いじゃないし
これまでも書くワークは
色々やってきた方なので
そこまでの抵抗はなかったものの

日記というものが続いた試しがない
という実績から

スタートしてから数日経ったあとは
実はずっと苦痛でした。

3巡目までは
その苦痛がわりと常在していて

だけど、続けることに意味がある
と思っていたので
ストイックな感覚でやってました。
だから途中でやめちゃったのかも。


本の中には


脳の排水行為である

自分の中にいる検閲官を黙らせるため

という説明がされています。



実は恥ずかしながら
苦痛が常在していた期間は
この意味がわかってなかったのだと思います。



ここで
 
そもそも
このワークはなんのためにやるのか
に立ち戻ってみます。



本の中で書かれているのを
わたしなりに要約するとこんな感じ


すべての人にはもともと
創造性が備わっている

それを発揮することで
理想の人生を取り戻すことができるが

取り戻すためには
自分の中の創造主と対話する必要がある

しかしその声はとても小さく
しかも、ずいぶん長く奥の方に
閉じ込めていることが多い

根気強くその扉をノックし続け
辛抱強く、小さな声に耳を澄ませることで

自分の創造性は
自信を取り戻し活発になっていく

創造性を発揮することは
自分自身にとっても健康的であるばかりか
周囲の人間に対しても
良好で健やかな関係性を築く
力強い後押しをしてくれる


自分の中の創造主のことを
著者のジュリアはこう言います。

アーティスト・チャイルド

自分の中にいる
小さな芸術家

子どもの頃、大好きだったもの
子どもの頃、夢中になったもの
子どもの頃、許されていたこと
子どもの頃の、絶対的な安心感

などなど


もちろん
子どもの頃に安心感がなかったり
制約が多かった人もいるとは思いますし

実際にどうだったか
自分には、そういう思い出はない
という現実があったとしても

現実の出来事とはまた別の

才能溢れるピュアな自分

だと、わたしは解釈しています。


その小さな芸術家に自信を取り戻させ

大人になって経験を積んだ
現実の自分という肉体が

そのピュアな創造性を使って
新たに「今の私の現実」を創り出していく


そのためのワークなのです。



そして
その創造性を取り戻す過程で

大きな敵となって現れるのが

ジュリアが言う
検閲官であり

いわゆる
理性エゴ(超自我?)
という言葉にも置き換えられる

自分の言動を
常に見張って制限する視点や思考
なのです。


わたしたちは常々

この理性というものに
見張られて生活していて


例えば何か冒険しようものなら

「そんな場所、危ない!」
「そんなことしたらバカにされるよ!」
「世間から浮いてしまうよ!」
「どうせ失敗するんだから」
「失敗したらかっこ悪いよ」
「その程度でよく自信が持てるもんだ」

などなど
挙げればキリがないほどに

自分にストップをかける言葉が
とめどなく出てくることがあります。


もちろんこれが

本当に危機から救ってくれたり
周りとの調和を取ってくれたり
平和な状態を持続してくれたり
極端なところから中庸へと戻してくれる

そんな役割もあります。
(なのでわたしは、理性も頼りにしてる)


けれども

どうやらわたしたちは
この声が
いつもいつも、やかまし過ぎるようで。


しかも
それが騒音であることにも気付いていない。
(もしくは麻痺してる)



この理性の声が主導権を持つと
小さな芸術家の声は
いとも簡単にかき消されてしまうのです。


じゃあどうしたらいいのか


ということで

1日3ページの
モーニング・ページを書く。

というところに、戻ります。



モーニング・ページには
基本的には何を書いてもいいのですが

例えば
書くことがないときなら

書くことがない書くことがない
書くことがない書くことがない
……

と3ページを埋め尽くしてもいい。


でも書くことがない、なんてことは
本来なくて

わたしたちは
四六時中、理性の声を優先させて
次の行動を決めたり
周りとの関係性を築いたりしているから

その中で

感情が揺れたり
納得できなかったり
ずっとやりたいのに放置していることや
大昔の記憶や、ふとしたイライラなんかが
いつでも頭の中にあるはずで。


それがあることで
小さな芸術家の声が
まったく聞き取れない(優先できない)
という現象が起きているのであれば


その理性の声を、
日中少し静かにさせればいい。





やってみればわかりますが
朝から3ページ、なかなかの作業量です。


わたしの場合は
4巡目からノートのサイズを
A4に変えたので
(もともとはB6とか小さめでした)

書き終わるまで、最低でも30分。

話は逸れますが
「誰にも邪魔されない」自分に集中する時間が
一日の中で必ず30分ある、
というだけでも自己愛は深まる。


もう書くことがない、と筆が止まっても

その時間にも
思考は動いているから
その動きをそのまま書く。


風が気持ちいい。
どこどこが痛い。アレ、痛くなくなった。
鳥が鳴いてる。
そうだ、あれを今日中にやらなきゃ。
今日はあそこに行きたい。
お腹減ったな。
そういえば、
あのときのあの人のあの言葉
実は結構嫌だった。

などなど
これは単なる一例なので
そのとおりじゃなくてもいいんですが

要はこんな感じで
脳の中に発生してくる言葉を
そのまんまノートに写し取っていく。

些細なことでも
しょうもないことでも
なんでもいいから

脳の中のカスみたいなものまで
絞り出す感覚で探してみると

3ページ書き終わった頃には
もうヘトヘトなんです…


理性の声が疲れ果てて
あとは任せる…みたいになるときもあって

そうなったら
日中の作業効率がぐんと上がったり

新しいアイデアが浮かんだり

悩んでたことが
パッと解決したり

思い切って行動してみよう
と、現実を動かせたり


自分の中の純粋な原動力で
現実を過ごせている感覚が
わかるはずです。



とにかく
うるさい声がいっとき静まる感覚を
まずは味わってみてほしい。



書く内容については
個人差があるとは思いますが、

それが③の
誰にも見せないこと

という決まりごとに繋がっていくので

これについてはまた次回。