なかなか刺激的で面白かったですが、ぶっこみすぎ感あります。

でもまぁ女性の私が読んだからこそ共感も多く男性社会をいきるじょせいあるあるだなと感じるストーリーだなと思いました。

 

歌舞伎町や新宿2丁目界隈が管轄の特別区に着任した女性警部さん。

なんと夫も警察で上下関係ある階級(女が上)のなか、殺人事件勃発で捜査本部が置かれ夫を指揮しなきゃならないという・・・。

巡査部長のレズビアンの部下とはじめコンビを組んでいたが、いつしか夫のほうがペアとなっていって・・・

 

夫婦関係のぎくしゃくや、子どもがいる家庭の夫婦共働きあるある、男性社会で理解のない上司などもりこまれているなか、さらにLGBTも入ってるからなかなか大変です^^;

 

そもそもこの女性警部は毒親(?)に育てられていた設定。

毒親というほどでもないかな・・・厳しい家庭という感じで私とよく似ていましたw

三つ編みに怨念が込められているとか、親の顔色うかがって生きたせいでなぜか謝り癖がついているとか、親のルールに従わないとメンドクサイからとしたがううちに自分の感情がよくわからなくなっていくとか、そういうのがもうそっくり!w

 

軸は殺人事件の捜査ではありますが、女性の置かれる立場、社会という面を書きたいんだろうなとおもいます。

キャリアウーマンしながらの育児、無理解の夫や会社、社会の仕組み自体も男性優位な印象のなか、税金納めるために働かされ、育児背負わされ、家のこと全部するのですら当たり前化のような人生に自分の好きなこと(この主人公の場合仕事)に重点おいてもいいじゃない?と悩みながらもやっているところ、レズビアンの部下に理解されながら自分を取り戻そうとしてる感じなんか、ちょっとくどいところあるけどよかったのかなぁ。

夫がバリバリ男感出してくるところとか、上司の男のLGBT無理解(差別的)とかは、女性としても少しわかる部分はあるのではないかと^^;

やっぱり性的対象として魅力的な人が近くにいたらちょっと考えちゃうところだってあるだろうし(女だって自分好みのイケメン見たら淡い妄想くらいはするでしょう)、ジェンダーとかとかいろんなことが今は違うアップデートしていかなきゃとは思いつつも今までの人生とのギャップの大きさに戸惑ってなかなかマイノリティに理解しにくいというのもほんとわかる。

ただ、ここまで露骨には・・・ってだけ。

ジェンダー(性差役割)はとくに生活面なんかは男女の考えはなかなか同じにはならないと思います。

 

殺人事件と無差別殺傷事件がおき、犯人は別ではあるけれども”母親”像というものが色濃いものでした。

殺人事件のほうの犯人は・・・・かわいそうな人生だったかな、父親が最悪!

 

今回尻切れトンボ感あるし、シリーズ化してほしいところだけど、なかなかむつかしい印象も受けました。

 

 

 

歌舞伎町のホテルで女性の全裸遺体が発見された。子持ちの女性幹部・琴音と、「警察官らしくない」レズビアンの部下・六花が、新宿L署の面々と共に事件解決に向けて奮闘する