小笠原諸島の無人島東硫黄島に研究者と旅行会社のものが数日間上陸し、連続殺人が発生するというストーリー。

無人島なので犯人はこの中にいるということで、みなが自分以外を犯人と決めつけ、仲間割れしていくという感じです。

 

外来種のない特別な島という中で起きた殺人で、はじめに亡くなった方は島固有でない種子が口に詰められて亡くなった。

近くにいる停泊船とも連絡がつかなくなった中、犯人として疑惑の目を向けられたのが蜂須賀さん。

 

そしてこの島のものではない昆虫が発見され、生態系を壊さないために捕獲作業にとりかかる。

研究もおろそかになりながら、救助を待ちつつ生活する中で、次の殺人が。

 

より疑われる蜂須賀さんに常について回る女、そしてこんな中でも研究熱心な男。

旅行会社関係で生存の男は鼻から自分は絶対犯人ではないと除外決めてる感じで輪を乱すし、リーダーはいろいろ疲弊しちゃってるし・・・。

みないろいろあるなか、怪しいなと絞り込みは割としやすいタイプかなとおもいました。

 

まぁ初めから犯人と決めつけられた蜂須賀さんはたまったもんじゃないだろうなってかんじでしたが、逆にこの人は違うなと読み手的には一番初めに犯人除外できる印象。

そしれ最後に犯人はお前だと・・・名推理する蜂須賀さんという。

まぁありがちパターン。

 

とはいえ、こんなに固有種を愛し、この島を愛しという人が、わざわざ外来を持ち込んで殺人っていうのがちょっとなぁ・・・万一を考えたらしないでしょ。

 

外来種問題などについて、理解を深めつつ、謎解きしたい人にはお勧めじゃないかなとは思いました。

まぁミステリ好きには若干わかりやすくて物足りない?!動機が微妙?!

私は割と好きでした。