町の銭湯に集まる中年のおじさんたち。

この戦闘は老朽化していて窯を変えたいな~その資金は1000万ということで、銀行融資をお願いしていた。

が、担当者が大雨の日に自殺?

融資の話もとん挫したときに融資担当者だった男の彼女なるものがやってきて・・・彼は殺されたのでは?と。

そこから銭湯に通っている新聞記者が裏で動き出す。

そして町の総合病院、政治家、町の権力者等々のいろんな絡みが見えてきて、大きな事件を追う記者に。

政財界の癒着を暴こうと、動いている間に銭湯に通うおっちゃんもよからぬ動きを?!

最終的にはおっちゃんたちの活躍や、彼女の正体、そして銭湯の窯番のゴローのやったことなど、いろいろスカッとする内容でした。

やっぱり正義は勝たなくちゃ!

本だからこその展開ではありますが、私は好きでした。

 

いろんな地方紙なども記者がタッグを組んで事件を暴くという連鎖法なども結構好きだったな。

皆の協力があってこそ。

 

はじめは持ったりした流れのストーリーでしたけど、どんどん引き込まれて行って最後まで読まなきゃって感じに久々になれた本でした。

 

 

 

 

 

人生の折り返し点を過ぎた男たちが、平凡な地方の町を侵食する欲に塗れた悪事に立ち上がる、一発逆転のリベンジゲーム。 どんなお話?)鄙びた港町にある銭湯、みなと湯は地元で暮らす昭和世代にとっての密かな憩いの場だ。第一線を退き地元の支局に異動してきた新聞記者の弘之、老朽化した風呂釜修繕の金策に走る銭湯主人の邦明、暴力団を首になった釜焚き係の吾郎、儲からない骨董屋の跡を継いだ富夫らは、それぞれ人生に諦念を抱きながらも日々そこで交流を深めていた。彼らの前に突然現れたのは、不審死したみなと湯の銀行融資担当・丸岡の元婚約者・礼美。彼女は丸岡の死の真相と銀行の悪行を四人に訴える。 

【本読みの達人たちから大絶賛ぞくぞく!】 

しなしなのアラ還オヤジたちが巨悪との勝ち目薄き闘いに挑む。人生を取り戻していくその姿は勇気の塊。なんて愉快なおじさん小説!―文筆業 門賀美央子 

こんな俺たちにも命がある。そう簡単にふみ潰されてたまるかよ――そんな呟きが聞こえてくる、見事な人間賛歌だ。―ミステリー評論家 杉江松恋

 「人生の終焉が見え始めた男たち」が、本当に初めて見たもの。とんでもない「幸福の王子」に胸熱必至!―書評家 藤田香織 闇に迫れるのは、正攻法か、裏の手か。力なき庶民の巨悪への挑戦を、きめ細かく描いた著者の筆致に感服した。―ミステリー評論家 千街晶之 目を覚ましたならず者たちによる、あっと驚く逆転劇が素晴らしく小気味よい。―ミステリー評論家 吉野仁 

うわあ、してやられた。「老い」は何かを諦めた時から始まるのだ。正攻法と搦め手を駆使し巨悪に挑む男たちの姿が眩しい!―ミステリー評論家 西上心太 今のままでいいのか、と強く問いかけられた。これは後悔を抱えたすべての人へ贈る、悲しくも力強い逆転のミステリだ。 ―書評家 大矢博子 

優れた社会派ミステリー。だけど、それだけじゃない。この物語、裏がありすぎる。―文芸評論家 細谷正充 

著者の地元を舞台に設定した汚職禍を、果敢にミステリーに仕立て上げる作家魂を尊敬します。―担当編集 

人生のたそがれ時を迎えた男たちに贈る応援歌。どんなにかっこ悪くても、最後までジタバタするべし。―著者