ブルーブラッドとは、貴族など名門の血のことろいうらしい。

白い手に浮かび上がる青い筋のことというんだからどこか皮肉めいたいいっぷりだなともおもうけど。

 

元華族の男が主人公だが、戦時中はこの男も兵士として戦ってきているどちらかといえば貧乏華族の出ではある。

その男が戦後日本に戻ってきたら、家族が何者かに射殺されてなくなっていることを知り、家も身分もなくなり末端からの出発となる。

でもさすが元子爵ということで、いろんな人脈が助けてくれ苦労の中でもそれなりの生活、そして人に巡り合える。

元で働いていた八重という使用人を探し、家族を殺した犯人を見ていないかといつめたいと思ってるさなかに、暴君に襲われている子女を見つけ射殺した主人公、襲われそうになっていた女を見ると八重だった・・・・なんて、本ならではだなという偶然w

八重に聞くと親殺しの犯人の顔も見ているというし、親殺しの外国人(ドイツ人)を探しているところに、国際謀略との関連、さらに旧友との出会いがあるという話も世間は狭い感じで都合いい。

八重の兄もなかなかの男だし、ほんといろいろ都合よすぎて、本ならではのストーリー展開。

それなのに最後のあっけない幕切れ。

 

愛の話なのか、隠し財産・財宝を見つける話なのか読み方によっては面白みが変わってくるかもしれない。

愛の逃避行に最終的になってる間で読んでいくととてつもなくあっけない幕切れにいなった気がする^^;

財宝見つけてウッハウハでおわるなら、一応財宝手にしたからそこそこの良い幕切れ?!

私的には親の仇うちができず無念の幕になった主人公のあっけなさ、愛の話で読んでた部分があったからかこの終わりに納得いかない感ありますが、でも読み進めやすい話だったなとおもいます。