死刑制度のはなし。

この世界は一人殺した加害者は必ず死刑という世界。

短編でいろいろな角度の死刑制度の盲点(?)をみて、最後にタイトルの中編(?)がやってきます。

 

最初の死刑を免れる作は恐ろしかったです。

殺さないけど、被害者の一生を考えると死んだほうがましなくらいの痛めつけ。

指のすべてを切断され、舌を切られ、両目を傷つけられる・・・。

筆談することも、話すことも、アイコンタクトを送ることもできないと、自分の感情を訴えることもできない・・・

まぁ耳は生きてるから首振りで意思疎通は多少できる??

でもさ、舌がなくなったら味覚に問題でるでしょうよ・・・食べる生きがい奪われたらつらいよなぁ。

せめて美しい世界見たいなと思っても見られないのもつらいな。

音楽は楽しめるかもしれないけど、書き物はできないよなぁ・・・。

一つじゃなくいろいろ奪われるってつらいなぁ・・・でも殺されてないから相手は死刑にはならない。

死刑にならなくてもいいけどさ、加害者にも同じ目に合わせたいよな、なんて思いました^^;

 

いじめなどで奪われた命に納得できなければ、周りが報復をする事案が浮上。

数人殺そうが、死を覚悟してるものででも自殺に踏み込めない人なら、法でさくっと死刑にしてもらえるっていう考えも出てくる。

関係ないものが、正義を振りかざし、死にたいけどなかなか死ねないという人が悪を倒す勇者かのように報復し死刑を勝ち取るって・・・こんな世界望んでたっけ??

反省はしてないけれど命乞いのために表面上謝る輩とか、人間の醜さ、汚さがでていてこれもなかなか考えさせられるショートストーリーでした。

 

最後の表題のは、ちょっと私的には微妙かな^^;

人を一人でも殺せは絶対死刑って、恐ろしい法だなとおもいました。

でも本当に反省させるっていうのも(更生)なかなかむつかしいもので、ほんといろいろ考えさせられましたね。

やっぱ、犯罪抑止に力入れてほしい、人が人を裁くっていうのを減らしたいな。