養護施設が疑似家族を得るために違法サブスクの斡旋場になっているという本。

もちろんフィクションですけど、国の補助金も少ない、幼い養護施設の子たちのためにと同じ境遇の養護施設のお兄さんお姉さんがサブスクにてお金を稼いでくる・・・

そこで危険が待ち受けようとも、大人の都合で子供が餌食になるという話で、まぁ胸糞悪い内容です^^;

 

でも近い将来?!

いや、こんなこと絶対ないよね?!

弱者に付け入る人身売買の形。

すでに人のレンタルという商売は登場しているわけなので(デート商法?〇〇活、マッチングアプリなどもにたようなもん)、ほんと私は危機感を持って読んだ。

正直レンタルとサブスクの違い・・・が分かりにくい^^;

 

ストーリーとしては、大人間のサブスクが合法化された。

そこで、抜け道を見つける悪どい大人、子供の斡旋を裏で導いているのは誰なのか、養護施設に依頼が舞い込む。

 

はじめは子供を亡くした親元に、似たような年齢の同性の子を・・・

数時間のままごとのような感覚ではじまった。

でもそれがだんだんと長期になり・・・その子供が幸せをつかむならいい、でも実際は劣等感にさいなまれたり、したくないことの共用があったり、葛藤がある。そして事件も隠されている?!

 

主人公と思われる子供は男女いて、ともに高校生。

男の子のほうは大金持ちの女のもとに時期後継者争いのために同じ境遇のこと競わされる。勉強嫌いだったけど、本来の力なのかやる気スイッチを押してもらった形でめきめき成績が向上、候補となるが・・・そこで待ち受けているのはさらなる闇。

彼は逃げ、弁護士の道を歩んだ・・・

 

女のほうはもうすぐ死ぬ母親に死んだ妹と合わせたいという兄の依頼。

妹の代わりを務めあげてる最中に幸せに死んでいった母親にどこか自分が現れたことで式を近づけてしまったんじゃないかと錯覚したのか延長を重ねる依頼者のもとから出られなくなった?!

なぜか子供がいて、記憶があいまい?!

いったいなにがあったのか。

 

この二人が20代後半くらいになって出会ってしまうことでいろいろなことが動き出す。

最終的に自分たちがいた施設の闇、この社会の闇を目の当たりにする・・・というかんじです。

 

もしかしたらすでにこういうことが黙認されていたり…とかないよね?!

養護施設の子供たちが幸せになるためになら救いはあるけれど実際は施設運営のための費用稼ぎにかられてる奴隷だ。

親(施設長や世話してくれる寮母さん)を悲しませたくない、そして自分の居場所をなくしたくないと我慢する子供たちは、大人が見て見ぬふりしてるようなことも暗黙の了解でさせられてる・・・かもしれない。

いい大人ばかりじゃないのだ。

 

世の中、金と権力持ってるやつが強くて、後ろ盾ないやつは弱者の構図。

ほんと胸糞悪い。

 

はじめからこんな展開は想像ついて読んでたけれど、実際につながるとしたら政府も関与した組織になって、身寄りのない子を食い尽くすんだろうなぁ、恐ろしい世界だ><

 

 

 

内容説明 

「ヒト」のサブスクサービスが普及した日本。児童養護施設で暮らす怜と仄花は、違法な仕事を繰り返しながら、身を寄せ合って生きていた。ところが、そんな高1の秋に狂気と悲劇が訪れる。それから10年、気鋭の弁護士として活躍する怜は、変わり果てた仄花を救うことができるのか?そして、調査の先に見えてきた衝撃の真実とは!?