第68回江戸川乱歩賞受賞作というので借りてみた。
小惑星が激突し地球滅亡まであと数か月。
落ちる場所は日本だ。
パニックに陥った人はこの地域から逃げ出した・・・でもそこに残るものもいる。
主人公は後者だ。
しかも、教習所に通うという・・・誰もいない道路、無免許でもよくね?!っていうのはおいといて。
誰もいないかと思ったら、教官が一人。
教習者に乗り込んだら・・・死体が?!
そこから犯人探しの旅が始まる。
そんな出だしです。
二人での犯人探しの旅のはずが、行く先々で仲間が増えていく。
逃亡犯とその兄弟、そして弟が住んでるはずだったのに見知らぬ女が自宅に住んでいた?!
そんな3人も加わって教習の先生と主人公の5人の旅。
はじめの犯人像、追っていくうちに見えてきた別の犯人、そして実際の犯人は?!
なかなか引き込まれるストーリーだったとは思う。
でも、動機が薄いというか、結局サイコパスっておちなわけ?!
とはいえ、世界滅亡、人類滅亡(?)という時間迫る中で、人の倫理、正義について考えさせられる内容かなとは思いました。
【江戸川乱歩賞(第68回)】小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され世界は大混乱に陥るが、小春は、夢を叶えるため淡々と自動車の教習を受け続けている。年末、ある教習車のトランクで女性の死体を発見し、元刑事の教官と謎解きを始め…。【「TRC MARC」の商品解説】
―滅びゆく世界に残された、彼女の歪んだ正義と私の希望 正義の消えた街で、悪意の暴走が始まったー 小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。小さな夢を叶えるために。年末、ある教習車のトランクを開けると、滅多刺しにされた女性の死体を発見する。教官で元刑事のイサガワとともに、地球最後の謎解きを始める――。【商品解説】