あの「イエローでホワイトで・・・」のブレイディみかこさんの本。
これも押しつけがましい貧困問題じゃなくて、淡々と日常が書かれてるだけの本なので、押しつけがましい感じなく考えさせられる本です。
読みやすいし、私は結構好きかも。
シングルマザーのもとに育つミア。
彼女の母はドラッガーでそんな母と弟の世話をするヤングケアラーである。
一人でつらい境遇の中、カネコフミコというひとの自伝(?)をある人に提供されることから、自分と照らし合わせて読みふける様がかかれています。
どこか境遇が似てる印象を受け、読むことに引き込まれていましたが、ある時フミコはいい家庭に引き取られることで読むのが嫌になります。
自分と似てると思ってたのに・・・でもふとした時また読むことを再開するとフミコの人生はいいものではなかった・・・。
時代が違っても、国が違っても、同じような境遇があるんだということをしり、世界共通の問題があるということを淡々と感じる。
そして自分の力で生きるということを強く思う・・・そんな感じで、女はいつの時代も強くたくましく…って感じの印象で終わってしまった^^;
そんな本じゃ…ないはずなんだよね。
でも私の中で、つねに女性が犠牲になってるという気持ちを持ってるからそういう読み方になってしまったんだろうなぁ。
今の時代は結婚しても共働き。家の家計を共に支え、そして子供の世話も家事も、何なら介護まで・・・それでも必死に犠牲になってると思わないようにして生きている、そんな女性像を感じてしまうから、貧困問題・ヤングケアラーという問題からちょっと離れた感じになってしまったわ。