越境捜査シリーズ7作目。

正直このシリーズ好きじゃないんだが、作家さんが亡くなられたのでとりあえず残り数冊だし読んでおこうと読むことにした。

 

神奈川県警の宮野という刑事が特に私の中で嫌いです。

調子に乗ってて、正義のためじゃなく金のために仕事をするチャラさ。

このシリーズではまじめな警視庁捜査一課の鷺沼と対照的なイメージとして、凸凹コンビ化のように書かれてます。

そしてこのシリーズでしょっちゅう登場するタスクフォースという言葉が、とにかく多すぎてうざい!w

 

ストーリーも結局のところ闇に世界金がありそうな案件で、その金をタスクフォース団体(?)が分配するという点で、なんだか刑事ものの闇深さが露呈してるというか、やな漢字しか残らないんで私は好きじゃないんです。

 

というわけでw

嫌いながらも読みました。

 

宮野が金のにおいを嗅ぎつけたのか、元窃盗犯という老人から大企業ときいた。でも会長はまだ生きている・・・そいつは別人だ。

30年前の事件が動く、発見された白骨死体によって。

この白骨死体が会長なのか?

さらにこの会長について調べていたジャーナリストが失踪。

悪で稼いだ金で大きくなった企業にメスを入れる形で事件を解決に持っていくわけだが、なんだか本来の警察事業も微妙な印象だったな^^;

 

元やくざの飲食業経営者のほうがチャラい刑事より刑事らしいというか市民感覚を持っていて好感持てる。

それにしても金のにおいが好きな警察がこのチャラ男だけでなく、鷺沼の上司も、そしてチームの?相棒の?部下も、事件よりどのようにして自分の懐にその闇金をくすねるかに興味を持って行ってる印象が・・・ほんとしてでもこんなのでいいのかと思ってしまうほどの越境さ。

私はきっちり正義の警察物が好きなんだろうなぁ・・・ほんとこのシリーズ読むの苦痛です^^;

 

 

 

 

 

消費者金融最大手マキオスの会長に君臨する槙村尚孝は、 かつて一緒に空き巣を働いていた原口敏夫という男で、 本当の槙村は三十年前に原口によって殺された――。 葛西と名乗る老人の告白を神奈川県警の宮野が聞きつけた直後、 豪徳寺の空き家の床下から古い白骨死体が発見される。 警視庁捜査一課の鷺沼友哉は、その真相追究に乗り出すが……。 大人気「越境捜査」シリーズの第7弾。