貧困問題を取り上げた医療がらみのストーリー。

臓器売買の貧困ビジネスに、娘に臓器提供を待ち望む刑事犬養隼人が立ち向かう…といった内容で、犬養シリーズになるのかな。

臓器移植とは?!

 

狙われる臓器は若者であり、そういう臓器はもちろん若者へ。

金に物言わせて、貧乏人にあなたの臓器をちょっとだけ提供してくれと言われたら?

自分の借金のために、ほんの少し臓器を分けるくらいで死なないといわれたら?

その結果は、ずさんな臓器提供術を受け、死んでしまい、挙句の果て丁寧に弔われることなくその辺に放置されたら?

 

移植を待つもの、善意で提供するもの、お金に目がくらんで(貧困にあえぎ生活のため)臓器を売るもの、犯罪臭のする臓器でも臓器は臓器、待ち望む臓器を提供されたいか。

娘が提供者まちという中でいろいろな葛藤を刑事目線で示すのかと思いきや、上流国民の言葉に飲み込まれる感ある印象がなんというか、人間らしい^^;

 

善悪の基準は、時として自分の置かれた状況で揺らぐものだ。

 

この人の作品はいつもサクッと読めます。

それなりに社会的問題を提供はしてくれるし、よく読む作家であるには違いないが、最近マンネリというか、何かが安冨祖臆してる感というか・・・

幅広げすぎじゃね?っておもいます。

でもたぶんまた図書館で見つけたら読むでしょう。