小説家のお話。
主人公(織部妙)はある新人小説家に衝撃を受けた、噂通りの美人だが、本当に気になるのはその美人小説家(橋本さなぎ)の秘書という女(初芝祐)だった。
基本この3人の展開で、よみやすいです。
簡単に言えば女の愛憎劇?!
さなぎという作家への違和感、これは秘書が書いたものじゃないのか?
ゴーストライターなの?!
そうおもったら、じつはさなぎという女性は単なるアバターであると打ち明けられる。
この文章を書くのは私の容姿よりも彼女がいい、作家像を作りあげしたてていくなかでアバターとしての葛藤、ゴーストライターと言わしめてしまう環境下にちぐはあぐがうまれて?!
女は顔がよくスタイルがよいと環境下まで変わる、才能じゃない・・・・
それを実験してみた結果こうなった・・・
周りに求められる”像”に近づけるには、そこから元の状態、アバターがいなくていいようにするにはどうすればいいのか。
織部の恋愛(レズビアン)のほうはあまり興味なかったけど、女性性の状況、女性の生きづらさがわかりやすいのかなと思った。
この嘘は誰かを不幸にしていますか? 才能、容姿、愛情……持たざる何かを追い求め、わたしは「わたし」を見失う―― 二人の小説家と一人の秘書、三人の女が織りなす、ひりつく心理サスペンス。 小説家の織部妙は順調にキャリアを積む一方、どこか退屈さも感じていた。そんなある日、"美人作家"として話題の新人、橋本さなぎの処女作に衝撃を受ける。しかし、文学賞のパーティーで対面した橋本の完璧すぎる受け答えに、なぜか幻滅してしまう。織部の興味を惹いたのは、橋本の秘書である初芝祐という女性だった。初芝への気持ちを持て余す織部は、やがて「橋本さなぎ」の存在に違和感を抱くようになる。その小さな疑惑は開けてはならない、女同士の満たされぬ欲望の渦への入り口だった……。