老々介護と医療の問題を書いた本なのですが、途中で真相が見えてしまって微妙。

主人公自身は地元情報誌のライター(イラストレーター?)ですが、あこがれのルポライターが近くにやってきてると知り追い掛け回し、アシストになろうと必死。

まぁ功を奏していいように使われるわけだけど、このおじょうちゃん、周りが見えない体質みたいに友人の忠告などもほとんど聞いてないし^^;

案の定いい塩梅に利用されてることを知ってルポライターと対立って・・・

 

私の印象で書いてるので実際こんな感じとはちょっと読んだら違うやんっていわれそうですが、私の中ではこいつ怪しいモードでよんでたんで、いいように操られたお嬢ちゃんにしか映りませんでした。

 

崇拝するほどいい感じのルポライターにそもそもおもわなかったし。

記憶力がいいお嬢ちゃんのイラストが出てたらもうちょっと興味そそったのかもしれないんだけどな~

自分の仕事そっちのけでのめりこんでる感じが本当に受け付けられなかった、そんなにぶでっぽうでいい職場ってなんなんだ?!

 

京都だけがこんな状態ではないはずなのに古都の闇って・・・

核家族、医療問題、老々介護が主軸であって、インバウンドのための民泊をおった闇ではないはずなのに。

老々介護を負ってるさなかに起きた心中事件というだけではない問題提起が、医療よりも民泊になり、さらにいえば胡散臭い男に引っ掻き回されただけになった点がしょうもない。

せっかくの看取り医の心も台無しというか、先生の苦労してまでもやってる問題点が薄っぺらくすらなった気がした。

 

老々介護、看取り、せっかくの社会問題のテーマなのに、ぶれてる感じがしてほんと中盤から嫌気がさしてしまってもったいなかった。

在宅医療の負担、老々介護の負担、それをいかに社会全体で考えるかというのがテーマだったと思うのに(勝手に思い込んでるだけか?)、

もったいない・・・

 

 

 

内容紹介 

ベストセラー『白砂』の著者が贈る感涙ミステリー 

老老介護の果てに、命を絶った夫婦 その背後には、恐るべき「京都の闇」があった 地元情報誌の記者・国吉冬美は、 心酔するルポライターの杉作舜一が 京都にきていることを知り心躍らせる。 杉作は老老介護をテーマにしており、 認知症の妻を介護する夫の取材に赴く。 しかし妻は絞殺され、夫は首を吊って死んでいた。 夫婦の死には何らかのメッセージが込められているのではないか。 疑問を抱いた杉作は調査を開始する。 そんな杉作のルポを手伝うことになった冬美は、 哀しき事件にまつわる京都の闇と対峙する――。

 内容(「BOOK」データベースより)

 地元情報誌の記者・国吉冬美は、心酔するルポライターの杉作舜一が京都にきていることを知り心躍らせる。杉作は老老介護をテーマにしており、寝たきりで認知症を患う妻を介護する夫の取材に赴く。しかし妻は絞殺され、夫は首を吊って死んでいた。夫婦の死には何らかのメッセージが込められている、と杉作は調査を開始。そんな杉作のルポを手伝うことになった冬美は、哀しき事件にまつわる京都の闇と対峙する―。