言いたいことはわかるんだが・・・・読んでて噛みあわない何かを感じました^^;

 

意図として傷つけたわけではなくても、傷つけていることはわかる。

そしてそれを糧にしていき、いつか見返してやろうと奮起するものもいるとは思う。

でも、実際に相手に口にする人ってどれだけいるんだろうか。

 

1話目:ストーカー気質な女が部員として仲良くしてたこの嫁になるという。

なんでも嫁の言いなりで見ていてイタイけど、共依存のような関係も当人が幸せならそれでいい?!

結局同じ部の人だったというだけで、特別親友ではないよなという話。

こういう人の線引き・・・あるよね~

 

2話目:自分の知ってる人が有名になったら・・・周りは興味津々でいろいろ聞いてくるのもわかる。

そして聞かれたほうはたいして記憶もないし、普通の子だったとか、割とありきたりなことを言うわけだけど、この本の場合は教師と生徒の関係で、教師としてはパッとしない子だったなと思ってたわけで。。

でもその生徒からしたらどうだったのか。

それを吹聴されてる感を受けた生徒側は大人になって、その教師と会ったときどのように言い放つのか。

こんなこと言われたらつらいなぁ・・・

私もバイトで先生といわれるようなことをしていて、その中には有名人といわれるようなポジションにいる子もいます。

それを言えばきっと「子供時代はどんなだった?」と聞かれると思うのですが、正直彼にプラスになるようなことって言っても面白みもないわけで^^;

でもまぁ自分の記憶にあることを言わけだけど、彼の中の記憶とは違うわけでそれを言いふらされても…っていう気持ちもわかるなぁ。

私も自分の記憶、相手の記憶、どれだけ違うのか気になるわ。

 

3話目:これが別本で読んだことのあるやつで、オカルトティックというのか実際にはきっとあり得ない。

母親との確執のようなもの、娘はより強く感じるのではないかしら。

 

4話目:同級生がカリスマに。取材する側とされる側、そこに仕組まれたかのような空気感。

言えてしまう勇気、それがあるならその当時”いじめ”に合ってないような気がするというか・・・

大人になったからでは済まないものがあるとおもうんだが、ずいぶん立派な大人になられてるんだなぁと、本の登場人物のすごさを感じるというか。

人を見下せるほどの人になった・・・というだけの怖さを感じるような本でした。

 

とりあえず短編集の集まりみたいな本でさくっと読めました。

 

 

 

内容紹介

 2018年本屋大賞受賞後第一作! 美術教師の美穂には、有名人になった教え子がいる。彼の名は高輪佑。国民的アイドルグループの一員だ。しかし、美穂が覚えている小学校時代の彼は、おとなしくて地味な生徒だった――ある特別な思い出を除いて。今日、TV番組の収録で佑が美穂の働く小学校を訪れる。久しぶりの再会が彼女にもたらすものとは。

 内容(「BOOK」データベースより)

 怒りは消えない。それでいい。あのころ言葉にできなかった悔しさを、辻村深月は知っている。共感度100%!切れ味鋭い傑作短編集。