親の介護が重くなく軽快に書かれています。

とはいえ、そういう世代なんで、ずしっと考えさせられるものがありました。

 

何度もご飯食べたがったり、同じこと何度もいったり、盗まれたと騒いだり・・・

大変ですね><

身内同士の介護の押し付け合いや、費用の負担問題、施設に家たくても何百人まちなど、いろんな問題がみえてきて、そこで人間性まで見えてしまう。

ほんと親の老いにショックを受けてるだけではいられない現実が次々と。

 

でも短編集の集まりなので悪化する過程があまりなく、どれも割と淡々と受け入れていてさくっと読み終えました。

明日は我が身、自分もそんなときがくる・・・こんな風にまぁ仕方ないよな、程度に適度に受け流せるくらいがちょうどいいのか?!

私にそんな器量あるかな^^;

 

来月で実父も79です。

まだぼけてはないようですが、足腰は悪いですし耳も遠いし目も悪い・・・

あんなに運動して鍛えてたのに・・・とついおもってしまいますが、これが老いというやつですよね、まだ頭にきてないだけましなのか?!

実母だって、父より一回り下だからまだまだ若いとおもってても、やっぱり会うたびに体がしんどいといい、わたしより身長あったはずなのに今や一回りも二回りも小さくなった気がします。

 

義母だって、足が痛いというのはよく聞く話だし。

あってはないけど、農家のおばあさんという感じで腰の負担も相当なんだろうなとおもいます。

 

そうこういう私だって、なんだかんだいってももう初老で更年期がやってきてる気配もあるし、時々自分でもこれ前にも言ったな…ということ何度もしてるときある(気づいても話途中で止められないし^^;)

自覚症状があるっていうのが自分なりに悲しい・・・

 

明るく書かれたあったからこそ、ちょっと自分を見つめなおしたりもできるのかな。

すんなり受け入れられる、重くなりすぎなく咀嚼できるような本でした。

 

 

 

 

 

メディア掲載レビューほか 

 

ついに、来た? 私たちがどうしても避けては通れないあの問題といえば?と聞かれて老後の不安が思い浮かぶ方もいらっしゃるのではないだろうか。本書は老いをテーマにした短編集。

タイトルは『ついに、来た?』。そう、老いというものは望まなくともいつか絶対にやってくる一大事なのだ。 全編において主人公は女性で、みな介護をする側の立場。つまりこの本は介護小説だ。「何かあったときに手をさしのべたい人とそうでない人がいる」とユキは思う。女性のホンネは残酷だが真理を突いている。亭主関白の夫に黙って要介護認定を申し込んだマリ、離婚と介護と息子の反抗期が重なったハルカ、毎日自転車で伯母宅にごはんを届けるマツミ。 それぞれの悩みは根深い。「あー、どうしたもんかねえー」のマツミの声には、共感せざるを得ない。 評者:石原さくら (週刊朝日 掲載) 

 

内容紹介 

どうしたものかなぁ……。 働いたり、結婚したり、出産したり、離婚したり……、 バタバタと歳を重ねているうちに、 気づいたら、あの問題がやってきた!? それは、待ったナシの、親たちの「老い」。 女性の人生に寄り添ってきた著者による、 泣いて怒って笑って、大共感の連作小説。 父の死後、年下の男に奔ったサチの母。70歳で男に捨てられ戻ってきたけど、どうも様子がおかしい。「母、出戻る?」 元教師で真面目なマリの義父がどうやら惚けてしまった。夫に介護認定の相談をするも、頑として認めようとしない。「義父、探す?」 認知症と診断されたマドカの母を夫は引き取ろうと言ってくれた。でも、どうして息子を巻き込むのかと、義母はお冠で……。「母、歌う?」 ほか、「長兄、威張る?」「母、危うし?」「伯母たち、仲良く?」「母、見える?」「父、行きつ戻りつ?」全8編。誰もが避けて通れない「親」たちの老いというシリアスなテーマを、著者らしいユーモアを交えて綴る、大共感の連作小説。