格差社会に対する本なのかな。

生まれ育った環境によって、どのような幸せがあるのかをみせつけたいのか。

ちょっと長々書かれてるだけで読みにくかった^^;

 

売春婦のもとに生まれた兄妹、万引きなどをしてでも必死に生きぬく末男。

家庭環境は底辺あるとはいえ、地域に恵まれている。

万引きを繰り返し必死で生きる姿、そして利用される心・・・

前科者となっても借金を背負っても、必死に生きる末男は痛々しいほど。

 

いっぽう両親が医師で跡を継ぐために医学生になっている翼という男。

何不自由ない生活の男なのに、不真面目さが見える。

 

売春婦殺人、食品会社に届くクレーム、それらのじけんが末男と翼にどうかかわっているのか?!

どうしてもぼんくら金持ち男に罪を擦り付けたい気持ちになるが、末男の犯罪なのかと・・・・それを暴くフリーライターの女性もきっと胸が痛いだろう。

 

人の運命って・・・・生まれてきたところによって決まるのかなぁ。

いろいろ、思っちゃうよなぁ。

 

 

 

内容紹介 

平等が建前の社会に埋れた、理不尽な「階級」。底辺から抜け出すため、男は何を為したのか――。二人の女が別の場所で、銃で撃たれ死亡しているのが発見された。どちらも、身体を売り怠惰な生活を送る母親だった。マスコミが被害者への同情を声高に語る中、フリーの記者・木部美智子は地道に事件を追い続けるが……。格差に美談で蓋する社会と、そこから必死に這い上がろうとする男。骨太なノワール犯罪小説。 

 

内容(「BOOK」データベースより)

 二人の女が中野区内の別の場所で、それぞれ銃で撃たれ死亡しているのが発見された。どちらも身体を売り、育児を半ば放棄した、シングルマザーだった。マスコミが被害者への同情と美談を殊更に言い立てる中、フリーの記者・木部美智子は、蒲田の工場で起きた地味なクレーム事件を追い続けていたが…。現代社会の光の当たらない部分を淡々とした筆致で深く描き出した、骨太なノワール犯罪小説。