情報発信の在り方について書かれた本です。

今のネット社会、個々にとっても大事なことが書かれてるんじゃないかなと思いました。

 

誤報を打ってしまった後の処理についてなど、社会として、一個人として、そして被害者に対して、誤った情報を流すことは人の人生を狂わせもするということがよくかかれてるとおもいます。

広告収入のために打つニュースなど、考えさせられます。

情報多過な現代、結局は個々の裁量?!

何が真実かを見抜ける力が必要なのかしら・・・むつかしいなぁ~^^;

 

そういえば数日前にYTVさんでのジェンダーにからむ放送でいろいろあったみたいですが(見てましたけど)、当人が許可してるんだしそこまで目くじら立てんでも・・・って一視聴者的には思いました^^;

とはいえ、逆にそうやって怒るコメンテーターがいて、”なるほど、そういう視点もあったな。”ともおもったので、その辺はまとめ役の人がうまくフォロー入れられたらここまでならなかったんだろうなとおもったりしました。

が、そのあと・・・この依頼者(店舗)への攻撃とか、疑問をぶつけられた当人をも巻き込む炎上騒ぎが起きたらしいのが、変な正義感は匿名だからできてるわけで、怒ってたコメンテーターのように顔だしじゃないわけなのに、どうしてそこまでここぞとばかりに攻撃できるんだろと、やっぱり情報番組、新聞でもネットでも、これが誤報だったら、虚報だったら、フェイクやメイクニュースだったらと考えたら怖いことになると感じました。

いつの間にか自分まで加害者になるわけで、そこに被害を被ってる人がいる、その人の気持ちを考えることが大事だよな~。

 

怒ってるコメンテーターも、ジェンダーで悩んでる立場の人のことも考えての発言、確かにもっともだったけど、この放送に使われた人の気持ちがちょっと置き去りになったきもしたんだよね^^;(確かに行きすぎな映像はあったけど)

だからこそ、メインキャスターがうまくまとめられる技量が必要なのかな?!

TVの場合はね。

 

情報が拡散される時代だからこそ、もっと大事に情報について考えなきゃっておもいました。

 

ちょっとむつかしい内容の本だし、登場人物も多くてこんがらがるけど基本短編集だから区切って読んだらいいかなとおもいます。

あふれた情報の選別、今後もっと難しくなるんだろうな・・・

 

 

 

内容紹介 

記者は一度は未知の扉を開けるものだ。

「黒い依頼」――誤報と虚報

 「共犯者」――誤報と時効 

「ゼロの影」――誤報と沈黙

 「Dの微笑」――誤報と娯楽

 「歪んだ波紋」――誤報と権力 

新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディア――情報のプリズムは、武器にもなり、人間を狂わす。そして、「革命」を企む、“わるいやつら”が、いる。『罪の声』の“社会派”塩田武士が挑む、5つのリアルフィクション。誤報の後に、真実がある。 騙されるな。真実を、疑え。 悪意が、「情報」という仮面をかぶっている。必要なのは、一人一人のジャーナリズムだ。18万部のベストセラー『罪の声』から2年。”社会派作家”塩田武士が描ききった、この世界を生き抜くためのリアルフィクション。 「誤報」にまつわる5つの物語。 「黒い依頼」 ――誤報と虚報 「共犯者」 ――誤報と時効 「ゼロの影」 ――誤報と沈黙 「Dの微笑」 ――誤報と娯楽 「歪んだ波紋」――誤報と権力 新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディア――昭和が終わり、平成も終わる。気づけば私たちは、リアルもフェイクも混じった膨大な情報(ジャンク)に囲まれていた。その混沌につけ込み、真実を歪ませて「革命」を企む”わるいやつら”が、この国で蠢いている。松本清張は「戦争」を背負って昭和を描いた。塩田武士は「情報」を背負い、平成と未来を描く。 全日本人必読。背筋も凍る世界が見えてくる。 

 

内容(「BOOK」データベースより) 

「誤報」にまつわる5つの物語。新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディア―昭和が終わり、平成も終わる。気づけば私たちは、リアルもフェイクも混じった膨大な情報に囲まれていた。その混沌につけ込み、真実を歪ませて「革命」を企む“わるいやつら”が、この国で蠢いている。松本清張は「戦争」を背負って昭和を描いた。塩田武士は「情報」を背負い、平成と未来を描く。全日本人必読。背筋も凍る世界が見えてくる