極限の二択、切るのは赤か青か。

配線のきるほうを誤るとドカンといく恐怖、市民を守りたいが部下の命も守りたい上司の葛藤がよく描かれているなとスリリングでした。

爆発10分前にはあきらめて撤収というのが市民感情では10分もあるのにとなってしまいがちだけど、防具の重さや精神状態を考えると仕方ない部分もあるんだなと納得できたりしました。

すべてが成功やなく、市民が死ぬことはなかったけれども失敗し爆発が実際に起きたというのを持たせることで次の作業での精神状態が極限になる情景がすごくつたわって、市民を守る警察がそんなことで失神するななんて決して言えないなとおもってしまったりしました。

 

はじめはちょっと読み進めるのがちょっとしんどかったんですが、爆弾処理が失敗に終わったあたりからかなり引き込まれて一気読みでした。

続きも期待できそうなので今後もこの作家さん追って見ようと思います。

 

 

 

 

 

内容紹介 

臨海地区に二つの爆弾が仕掛けられ、一つは解除に成功、一つは失敗して爆発した。 機動隊に所属していた神保は、この事件を契機に新設された《警視庁総務部テロ対策分室》への異動を命じられた。 公安から異動してきた菊川らメンバーの捜査が成果をあげられない中、新たな爆弾が発見される。 最初の事件では起爆装置と爆弾が別の場所にあったが、今回は一体型だ。解除に失敗すれば死ぬ。 神保は極限の作業に挑む! 

内容(「BOOK」データベースより) 

犯行声明のない爆破事件が発生。犯人の意図が見えずに捜査が難航する中、神保は新設の“テロ対策分室”に異動を命じられる。高校生のときに事故で両親と弟を失い、「なぜ自分の方が生き残ったのか」と罪悪感を抱えたまま爆弾を処理する神保に、上司の春日は危うさを感じていた。しかも今回の爆弾は、日本ではこれまでに例がないほど複雑なものだった。そして、新たな爆弾が見つかる―。