思春期真っただ中の小5の男の子。
大人になんかなりたくないと願ってるのに体がどんどん変化する。
そんな中ひなびた温泉街の町に住み込み志願のシングルマザーのおんなと子供は自分の旅館にやってきた。
その子供はとても不思議な女だった。
言葉も行動も不思議な女の子だったけど、同級生も待ちの人も皆彼女のことを美人だというけれど、変な子だなという僕にだけそっと打ち明けてくれた「私、ある星からきたの」・・・。
私にはこれが単なる不思議ちゃんなのか、本当に宇宙人だったのか私的には結局よくわからないのですが、第二次成長期の葛藤はよくわかりました。
大人になりゆくにつれ、父親の”うわき”という不潔な行為も何となく父の握る塩おにぎりあたりから受け入れられたのかなぁ。
大人になるのが怖かった少年が、それを受け入れられるようになり、大人の階段を上るとき変化があるから今が大切なこと、永遠じゃないからこそ美しいと気づいたことに意味があるんでしょうね。
児童文学という点で、テーマとしては永遠じゃないからこそ、今を大切にしてほしい、大切に生きてほしいというメッセージ性があるのかな。
私の中で若干ファンタジーはいるだけで拒否反応が出てしまってちょっと微妙な本でした^^;
内容紹介
小さな温泉街に住む小学五年生の「ぼく」は、子どもと大人の狭間にいる。ぼくは、猛スピードで「大人」になっていく女子たちがおそろしく、否応なしに変わっていく自分の身体に抗おうとしていた。そんなとき、コズエがやってきた。コズエはとても変で、とてもきれいで、なんだって「撒く」ことが大好きで、そして、彼女には秘密があった。信じること、与えること、受け入れること、そして変わっていくこと……。これは、誰しもに訪れる「奇跡」の物語。
内容(「BOOK」データベースより)
少女の秘密が、ぼくの世界を塗り替えた。信じること、与えること、受け入れること、そして変わっていくこと…。これは誰しもに宿る「奇跡」の物語。