小学校の校長先生が学校で個性の強い生徒と真摯に向き合い奮闘する姿と、奥さまの依存症をささえ、奥さまの血族に振り回される記述、自叙伝ということもあり読み物としてとてもリアルでした。

 

そもそもこれを手に取ったのは自分や実父がアルコールに依存しやすい体質だから。

どんな行く末になるのかを知るために手に取った次第です^^;;

 

とくに父はこの奥さまの初期段階に近いかな^^;

お金を持たせなくてもお酒を隠れて買って飲んでるかんじで、時々他人に迷惑をかける段階です。

本人飲んでる方が調子いいといい、お酒が切れると体調悪くなるからと継ぎ足し継ぎ足し常にアルコールが体にある状態が心地いいというような…医師に診断を受けたらきっとアル中確定かなという段階。

 

私はいやなことを忘れたいがために飲んでるというのが口実で、何となく飲みたいのかどうなのか?!

水でもいいはずなのに、夜だしお酒飲みたいな・・・というかんじで、で、翌朝調子悪くてどうして飲んだんだろって落ち込む感じ。

医師には肝臓のこともあり一滴も飲むなといわれてのこの状態です^^;

素質あり・・・ですよね><

 

この本では財布を取り上げても隠れてお酒、それが救急車呼ぶほどになり、失禁するようになり・・・カウンセリングを受け、断酒をいわれ、飲んだら入院というところまでいってしまいます。

入院しても退院したらのんだりして、失禁して、濡れて気持ち悪いからと下半身すっぽんぽんで寝てたりする・・・

息子がいても母としての気持ちとかもなくあられもない姿をさらすわけですよ。

それが病気といえばそれまでですが、息子としては相当ショックでしょうね~

娘だって同性として許せないような気持ちを持ったり、こちらも複雑でしょう。

夫だって愛する妻がそんな風になってしまったら、妻の母だって母親としての気持ち・・・つらいでしょうね。

 

さらに校長としての学校での問題、家でのこと、更に妻側の家系の問題・・・人生いろいろといってしまえばそれまでですが、リアルです。

いやなことってすべていいように動かないのが人生で、こんな苦行したくないのにっていいたくなる。

 

アルコール依存症の治療がどんなものなのか、家族の支え方など参考になりました。

そして断酒がなかなか無理なんだとしたら、とりあえず節酒で調整しようっておもいました。

 

 

内容紹介 

妻がアルコール依存症になってしまった。 小学校の校長として、日々さまざまな問題に直面しながら、妻を支える日々。 学校で、発達障害と思われる子どもたちやその保護者と、どのように関わっていくのか。 妻のアルコール依存症の治療に、どのように寄り添っていくのか。 自身の体験をもとに創作された自伝的小説。 

内容(「BOOK」データベースより) 

アルコール依存症の妻、校長先生の夫。学校で発達障害の子どもたちを支えながら、家庭でアルコール依存症の妻を支える日々を描いた自伝的小説