母親が病死し、父がたった一年で再婚した。
母の故郷北海道から、父の新たな妻のいる沖縄へ移動するぼく。
そのご継母が嫌いというわけじゃないけれど、父の態度への反発でいざこざがある中、たった数年で父が他界。
継母と生きた僕。
大人になって、休暇で沖縄に戻った三日間の話・・・なんだけど、昔話の所々で夢か現実かわからない時間が流れていて、若干ファンタジー風でうまく読み込めなかった気がします^^;
父の母への思いが読み取れて、最後のシーンはぐっときました。
泣ける本だったんですね・・・でもまぁ読んでみてよかった。
母と子の話であり、父と子の話でもありました。
いい奥さん捕まえたな~、子供ぽい父親にはもったいない、いやそういう人だからこそ操縦に適した人材がそばに選ばれたのかなぁ。
沖縄の風土が見られてちょっとした観光気分で読み進められました。
内容紹介
休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。一人目の「お母さん」はリョウが子どもの頃に亡くなり、再婚した父も逝ってしまった。観光を続けるうち、リョウは何かがおかしいことに気がつく。かりゆし58の名曲「アンマ―」に着想を得た、書き下ろし感動長編。
著者について
有川 浩 高知県生まれ。2004年10月、第10回電撃小説大賞<大賞>を『塩の街』で受賞しデビュー。同作と『空の中』『海の底』を含めた「自衛隊三部作」、アニメ化・映画化された「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『植物図鑑』『三匹のおっさん』『ヒア・カムズ・ザサン』『空飛ぶ広報室』『旅猫リポート』『県庁おもてなし課』『明日の子供たち』『だれもが知ってる小さな国』など著作多数。