3年連続で同じ日に自殺者が出るその裏側は、いじめにあってるものがそこの意味を持たせようとひきつけられてるからなのか?!

いじめられている少年も元に一人のピエロが出現、そのいじめてる人間を殺してあげるといってくれるピエロ。

実行日を決め依頼するも、その一日前にピエロは実行してしまう。

それはなぜなのか。

 

いじめられてる側からすると、ピエロの存在は神のような印象で、よりどころ。

でも世間はただの殺人ピエロ。

 

何人も死にむかわせているようないじめる側の少年たちなのに、殺人はダメなのはなんだろう?!

更生もされずに世の中にずっと居座ってる悪い人間を排除してはいけないのか?!

どうして復讐はいけないことなのか、単なる殺人と復習って違うよな・・・とおもってしまう。

命の尊厳を考える。

 

私はいじめられた側としてついつい感情移入してよんでしまうし、今は親としていじめられ自殺してしまい家族崩壊まで陥った親が、どうして加害者少年を自らの手で罰してはならないのか・・・

その加害少年が更生されていたなら方向性は変わったかもしれないけれども、今もずっと次のターゲットをしに向けていたぶってるだけの人間にこれ以上自分の息子と同じ思いをさせたくない、被害者親の立場を増やしたくないと手を下してしまう気持ちも・・・なんだかわかってしまう。

 

私はいろいろ考えさせられるなとおもったんだけども、これは読む人を選ぶ本かもなとも思った。

タイトルの重さにも考えさせられる。

 

 

 

内容紹介

 自殺を決意した少年と、息子を自殺で亡くした父親──。 同じ空を見上げたとき、ふたりはなにを祈るのだろうか。 涙なくしては読めない感動のラスト! 衝撃のデビュー作『ジャッジメント』に続く、初の長編ミステリー。 

著者について 1976年長野県生まれ。数々のシナリオ賞受賞ののち、 2011年「 ジャッジメント」で第33回小説推理新人賞を受賞。 受賞作に4章を加筆した連作短編集『ジャッジメント』で16年にデビューした