結局このタイトルのだれかって誰なのか、謎が謎のまま終わってしまった^^;

私の読みが浅いのか?

 

今多コンツェルン会長の娘婿(杉村三郎)に義父の運転手の梶田の姉妹のおもり(父の追悼本作成の協力)を押し付けられたところから、梶田さんの事故死をおい、さらにはこの姉妹の幼少期をおう羽目になるという話。

 

刑事でも探偵でもない杉村が、いろいろ調べていくうちに結局事故は事故であり、姉が心配してるようなことはないことや、幼少期にあった姉のトラウマ事件の真相、さらに今現在のこの姉妹間の溝が解明されていく。

結局のところ自転車に惹かれて死んだ梶田さんを殺した犯人探しという話ではなく、梶田さん家族の闇を追うような話でした。

姉妹とはいえ女の部分をまざまざみせつけられるような感じ・・・私あまり好きじゃないかも^^;

犯人を追うタイプと思ってたのに違う方向性だったことで読む気がちょっと失せてしまったのもあるかもしれない。

分厚い割にしょうもない(ごめん)

 

それにそもそもの杉村夫妻の妻の境遇とかがなんかいやというか、この人の立ち位置があまりすっきりしない感じなのも微妙。

所詮妾の子の妻がどれだけ財力を持った父がいたと20歳前に知って転がり込んだとしても、こんなお受験やなんやで父親の懐をあてにするような子に育つかね?!

シングルマザーで頑張った母親の成育歴が汚れる感じがしてこの妻の存在があまり好きじゃない、杉村さんがいい人だけになんかなぁ~ってかんじ。

 

とはいえ、シリーズものらしいので次もとりあえず読んでみようと思います。

 

 

内容紹介 

菜穂子と結婚する条件として、義父であり財界の要人である今多コンツェルン会長の今多嘉親の命で、コンツェルンの広報室に勤めることになった杉村三郎。その義父の運転手だった梶田信夫が、暴走する自転車に撥ねられて死亡した。葬儀が終わってしばらくしてから、三郎は梶田の娘たちの相談を受ける。亡き父についての本を書きたいという姉妹の思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた彼の前に、意外な情景が広がり始める――。稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。テレビドラマ化でも話題となった人気の杉村三郎シリーズ第一弾。 宮部作品では強烈な「引き」を持つ謎が冒頭に呈示されることが多い。不思議なことに、その謎は成長するのだ。これは話が逆でしょう。通常のミステリーの場合、謎は解明されるにしたがって小さくなっていくものである。どんな魅力を誇っていた謎も、要素に分解され、構造を分析されれば謎とは呼べないものに変わる。最後に残るのは、きわめて即物的な個人の事情です。しかし宮部作品は違う。いつまで経っても謎の魅力が褪せないのである。なぜならば、物語が進行するにつれて、謎に未知の側面があることがわかり、ますますその神秘性が深まっていくからだ。(杉江松恋「解説」より)

 

 内容(「BOOK」データベースより)

 今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。亡き父について本を書きたいという彼女らの思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた三郎の前に、意外な情景が広がり始める―。稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。