初めて見た作家さん、あまねりょうさんとお読みするようです。

身元不明の遺体を引き取りに来た葬儀屋、見た瞬間「父です」と。

葬儀屋を継いだ弟は「父」というが、兄は「本当に父なのか?」と疑問を持つ。

生前に葬儀はしないといっていた遺言を無視し、盛大な葬儀を上げると言い出す弟、そこに何が隠されているのか。

 

不信感を持った刑事(兄の友達)が有休をとってまで調べだす。

そして”父”と思われるこの遺体は誰なのか・・・最後が強引過!

そして弟さん、葬儀屋よりも刑事が向いてる気がする^^;

 

裏に潜む連続殺人事件にも絡めているが、これもまた強引。

なんか最後の最後強引すぎて半ばまでなかなかよかったなと思えた気持ちが半減した。

 

読みやすかったけど、他の作品を読みたいとちょっと思えなくなってしまった。

でもまぁ、また見かけたら気にかけてみようとは思います。

 

 

内容紹介 

葬儀屋の矜持、刑事の矜持が絡み合う、衝撃&慟哭のサスペンスミステリー! 廃ビルで中年男性の死体が発見された。身元が判明しない中、葬儀屋が遺体を引き取りにくるが、葬儀屋・御木本悠司は、その遺体を目にした瞬間、刮目した。「これは俺の親父だ」。その偶然に疑問を持った刑事・滝沢圭は、単なる事故死と判断する本部に反発するようにその遺体に固執する。世の中を賑わす幼女連続殺人事件、葬儀屋の葛藤と苦悩、不遇な警察官を親に持つ刑事のトラウマ・・・・・・様々な要素が絡み合う中、意外な犯人と動機が明らかに! 平和な生活を犠牲にしてでも守らなければならない、刑事と葬儀屋の誇りとは・・・・・・慟哭の社会派ミステリー。

 

 著者について ●天祢 涼:1978年生まれ。2010年2月『キョウカンカク』で第43回目メフィスト賞を受賞しデビュー。同作は2011年版「黄金の本格ミステリー」(南雲堂)に選出される。2013年『葬式組曲』が本格ミステリ大賞の最終候補となる。他作品に「希望が死んだ夜に」「セシューズ・ハイ」シリーズ、「謎解き広報課」「ハルカな花」など。多用な版元で作品を発表し続けている。