12人が廃病院に集まって一緒に死のう・・・って、今どきの集団自殺を試みるようですが、なぜか現場には13人いた。

そこからなぜかなぜ一人増えたのかという謎解きのようなものが始まります。

 

死ぬ覚悟のくせに、なぜか一人増えたら、13人一緒にはいやなんだそうな。。。

その一人には遺書がないから殺人犯にされないか?って。。。

 

うーん、私には何もかもが謎過ぎて、突っ込み処ありすぎて^^;

これが映画になるわけなんだから最終誰も死なないんだろうな、どういう解決で生きる道を選ぶのかなと思って読んでたんですが、一人の特異キャラの言葉から生きてみようかなと思ってみたような雰囲気。

うーん、私はそうならないなぁ~^^;

話し合いの中で互いにそんなことで死ぬの?みたいな雰囲気をかんじて、生まれてこなきゃよかったわけではない、自分は本当は行きたいんだってことを薄々感じていったからこそ皆が死ぬのをやめるようですが、それは管理者からもともと仕組まれていたのかなというのは読んでて感じました。

 

全員一致の法則にのっとって議論され、出された結論なんだから、それでまだまだ頑張って生きてみようと思えたのなら、よしとすべきなのかなってかんじです。

 

管理者(14歳サトシ)は自殺させたくて集めたんじゃなくて、議論の中から生きる希望を見つけ出してほしくて集めたっぽいので、その辺はよい本なのかなぁ。

初対面同士が最後に連絡先交換をして仲間になれたところもよかった。

 

ティーン討論会みたいな番組があった気がするがあれっぽいなと読んでて感じた。

やっぱ人って、会話が大事なんだねぇ~・・・

 

 

 

 

 

内容紹介

 『マルドゥック・スクランブル』『天地明察』を経て、冲方丁がデビュー20年目にはじめて書く現代長編ミステリー! 廃業した病院にやってくる、十二人の子どもたち。建物に入り、金庫をあけると、中には1から12までの数字が並べられている。この場へ集う十二人は、一人ずつこの数字を手にとり、「集いの場」へおもむく決まりだった。 初対面同士の子どもたちの目的は、みなで安楽死をすること。十二人が集まり、すんなり「実行」できるはずだった。しかし、「集いの場」に用意されていたベッドには、すでに一人の少年が横たわっていた――。 彼は一体誰なのか。自殺か、他殺か。このまま「実行」してもよいのか。この集いの原則「全員一致」にのっとり、子どもたちは多数決を取る。不測の事態を前に、議論し、互いを観察し、状況から謎を推理していく。彼らが辿り着く結論は。そして、この集いの本当の目的は――。 性格も価値観も育った環境も違う十二人がぶつけ合う、それぞれの死にたい理由。俊英・冲方丁が描く、思春期の煌めきと切なさが詰まった傑作。 

 

内容(「BOOK」データベースより) 

廃業した病院にやってくる、十二人の子どもたち。建物に入り、金庫を開けると、中には1から12までの数字が並べられている。この場へ集う十二人は、一人ずつこの数字を手にする決まりだった。初対面同士の子どもたちの目的は、みんなで安楽死をすること。病院の一室で、すぐにそれは実行されるはずだった。しかし、十二人が集まった部屋のベッドにはすでに一人の少年が横たわっていた。彼は一体何者なのか、誰かが彼を殺したのではないか。このまま計画を実行してもいいのか。この集いの原則「全員一致」にのっとり、十二人の子どもたちは多数決を取ろうとする。俊英・冲方丁がデビュー20年目にしてはじめて書く、現代長編ミステリー!性格も価値観も環境も違う十二人がぶつけ合う、それぞれの死にたい理由。彼らが出す結論は―。