3.11の大地震と原発(東電)にテロ事件を絡ませたストーリー。

実際こんなことがおこったら日本を救えるのはいったいだれなんだろうか。

 

でも他国の人間が日本を滅ぼしたいと考えたらこれが一番手っ取り早いわな^^;

あ~こわっ。

 

・・・ってそういうはなしではなくて、その中にあるのは小さな愛のストーリー。

阪神の震災で生き残りの少年と、同じく阪神の震災で福島に移住した家族が前科者の兄と同じ原発処理の作業員として働いたことで主人公が家庭の愛を知り、この家族の為ならと命を懸けて日本を救うという感じです。

決してお国のためにというだけじゃなく、やっぱり自分の守りたいもの(人)の為というのが一番強いんですね。

 

もう阪神の震災も、東北の地震&原発事故もなんだか過去の話のようになってきてるが、あの時の縁実の恐ろしいニュース、メルトダウンという言葉ばかりが伝えられてた日々が思い出されるかんじで、そういえば今の福島は原発はどうなってるんだろうか?と思った次第です。

それくらいもう過去のものにしてしまってたなぁ。。。

 

それにしても、公安まで出てくるテロ事件にまで発展させたわりには弱いというかなんというか・・・

あまりにもスケールがでかすぎて追いついてない感がありました^^;

でもそれなりに読めましたけど、ちょっと物足りなさもあるかな^^;

 

福島原発事件に憤りをもって書かれたという点はよくわかったのですが、もっとなんかあるだろーーーってかんじ?!

とはいえ、これを題材にかく勇気、なかなかのもの・・・なのかな。

 

 

 

 

内容紹介 

東日本大震災直後に起きた殺人事件。容疑者として逮捕された男は、余震の混乱に乗じて逃走し、ある場所へと向かうのだった……。このミス大賞受賞作家が贈る壮絶な社会派サスペンス。(解説/村上貴史)

 

 内容(「BOOK」データベースより) 

東日本大震災直後に起きた殺人事件。原発作業員として働いていた被害者と加害者の間に何があったのか?逮捕された容疑者の加瀬は、殺された男の親友だった。ところが彼は余震の混乱に乗じて逃走。福島県石川警察署の仁科は加瀬を、そして彼の生い立ちを追う。やがて、加瀬がある場所へと向かっていることが判明。彼の目的は何なのか?浮上する驚愕の事実とは?怒涛の社会派サスペンス!