はぁ、そういうことか・・・・

タイトル、はかない恋人の命のことだけと思ったけれど、それだけじゃなく、本当はいきたいのに短命な姿を桜の木になぞらえてたのかなと。

 

美容師として頑張る24歳の女性、一方はカメラマンになりたいと夢見てただけの青年・・・

夢に向かってがんばる、そう決めて順調に進んでいた恋が、彼女の早老病によって突然の別れがきてしまう。

青年はどうして別れが来たのかよくわからないまま、それでも最終的には彼女のためにカメラマンになるという気持ちを捨てずに最後までやっていくようですが・・・

うーん、そんなにいい女か?

普通の女だぞ?!

って、そこがまたいいのかもしれないが。

 

病気になって、それでも前向きに頑張ってるという印象ではなく、むしろ人間らしいというか、時に自分の現状受け入れられなくて周りに当たってしまったりもするあたりはぎゃくに好感すら持ててしまいそうではあるけれど、病院の担当医に青年に嘘の電話・・・掛ける手伝いさせる??

 

ただただ淡く切ない恋というだけじゃなくて、私は彼女が病にかかってるということをお兄さんから聞けたことや、それでも支えになりたいと常に彼女に寄り添う男であったこと、生きてるうちにできたことはすごくよかったんじゃないかなとおもうんだよね。

なんだかもっとこうしたかったとか、ああしたかったとか、あの老婆が実は彼女だったのかと気づけなかった自分がふがいなく思う気持ちだとかも、この青年がちゃんとそれでも彼女に寄り添って力になれていたことはすごく大きかったな、よかったよなと思えました。

 

正直、いっても全然わかってくれない男も多いし、せめて愛する者の味方でいろよっておもうようなことおおいんで、ちゃんと生きてるうちにちからになれてるやん、よかったやんて・・・ただお涙頂戴のかなしい、切ないラブストーリーというだけじゃなくもっと前向きななにかがあったなって思えたのがよかったです。

 

まぁ恋愛ものって・・・・正直あまり好きじゃないというか得意じゃないんだけど、病という点とカメラというのが私の中でしっくりはまったのかな。

長男Kが読んでみたいというので借りたんだけど、1時間ちょっとっで読み終えるほどライトな感じでした。

まぁ・・・よかったかな。

 

 

内容紹介

 美容師の美咲に恋をした晴人。彼女に認めてもらいたい一心で、一度は諦めたカメラマンの夢を再び目指すことに。そんな晴人に美咲も惹かれ、やがて二人は恋人同士になる。しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまったのだった。老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は……。 きっと、涙が止まらない。桜のように儚く美しい恋の物語。 

内容(「BOOK」データベースより) 

美容師の美咲に恋をした晴人。彼女に認めてもらいたい一心で、一度は諦めたカメラマンの夢を再び目指すことに。そんな晴人に美咲も惹かれ、やがて二人は恋人同士になる。しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまったのだった。老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は…。桜のように儚く美しい恋の物語。