短編集でした。
何となく手に取ったそのページがよさそう…と思って借りたのですが全体的にはまぁまぁ…
一気に読みたくなるというほどの話は私はなかったのですが、近い人だからこそ起こりうること…を扱ったのかなという感じですね。
姉妹間や上司部下、夫婦、など。
短いストーリーばかりだけど内容は深かったというか、あっさりしたかんじはなかったです。
「オンブタイ」はややホラー的?
「血縁」は結局交換殺人ってことか・・・
この中でよかったのは一番初めの「文字盤」刑事さんのはなしと、その次の「苦いカクテル」という父親を殺害する話かな。
とくに苦いカクテルは介護を数年した子供が親の要望に応えたわけでそれが罪といわれたら、まぁつみなんだけど・・・寿命を自分で決めちゃダメなのかなとつい思ったりする内容で考えさせられました。
私、苦しんで子供の世話になって生きながらえたくないもん(他人の世話にもなりたくない)。
ただ、子供に「死にたい」っていって、殺人犯になってもらうのも親としてはつらいし、むつかしいところよなぁ。。
とはいえ全体的に、血は水より濃いとはいうけれどその濃さをあまり感じないというか、結局他人だなという印象になった本です(私は)
もっと深みがほしい・・・