(20/3/6)アレテーはヘクシスとして学ばれていくほかない話

Schooの哲学の授業でアレテーを学んだんです。その時の気づきと考察がとっても面白かったのでそのお話をします。

授業の録画はこちらで観ることができます。
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第7回「自分をさらけ出して、失敗するのが怖い」その悩み、哲学者がすでに答えを出しています。
https://schoo.jp/class/5853

アレテーってのは自分の美徳とか長所といったものです。
自分の強みを最も出せる条件下でどんどん出していくことで、フィリア（仲間・尊敬しあう友愛関係）と繋がる。楽しそうにお神輿を担いでいると、なんだか楽しそうだっつって人が寄ってきて、いつしかみんなでお神輿を担いでいると私は解釈しました。

そしてこの生放送授業内で、いつも来るたび勝手にグラレコを描いていく謎キャラである私のアレテーに話は及びました。

私の場合は「文章よりも、ライブのしゃべりをマッピング・空間化することに天才性（アレテー）がある」というのです。

この1年間で自分に起きていたことが「アレテー」という言葉でついに可視化されたのです。
つまり、私は私のアレテーを授業グラレコなどといった形で習慣（ヘクシス）として学び続けてきました。
その過程で出会った新たなるフィリアたちと共鳴し、或いは振る舞いに影響を受けながら、少しずつ私自身は変化を重ねてきました。それは本当に一人では得られなかったものです。

このことはアリストテレスが「アレテーはヘクシスとして学ばれていくほかない」として、すでに答えを出していたわけです。

この学びは本当に衝撃で、授業が終わった後も、その次の日もずっと考察を重ねてしまうほどでした。

そのうち、あることに気づくわけです。
小沢健二『So kakkoii宇宙』
収録曲『薫る（労働と学業）』
のなかで言うところの
「偉大な宇宙が薫る」
とは、
「アレテーが輝く」
こととイコールであると。

バズ研究室第3回「後期小沢健二を美学で分析する」
https://schoo.jp/class/6467

薫る（労働と学業）
https://open.spotify.com/track/3e0SZ2usf4srPAot5Hs4IZ?si=jS3VccxAR1aHY0i1XBhVBg

スピリチュアル界隈では
「宇宙にオーダー」「宇宙におまかせ」なんていう、ふわふわした表現を見かけますが、あれはぼんやりと「宇宙様お願いします」なんつってイメージングをするだけのお話ではない。

アレテー＝宇宙
である、という解釈。
己の才能こそが宇宙である。
この見方をすると、さまざまなスピリチュアルの言説に色々と合点がいくのです。

それは
「己の才能を使って生きる」
事に他ならず、それが結果として奇跡を引き寄せる鍵となる。
宇宙とは己の中にこそあるもので、外に求めるものではないのですな。

マジかよ…そんなことわかるかよ…