どうして「独学」が「習う」よりも突き出るのか? | Issei世界旅人

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何かをしたい、学びたいと思う時に

教室へ学びにいく人が多くいると思います。


世の中には多くのプロの人がいて

それでお金を稼いでいる人もいます。

 

でも個人的な考えですけども

「独学で学んだもの」の方が誰かから学んだものよりも突き出ると思います。

 

これは僕の経験でもそうですが、周りの人を見ても

何かそれに優れている人は独学が多いです。

 

知人でも染色の人がいますが

もともとは友禅やろうけつ染めの職人さん。
でも藍染で何十年も今でも生計を立てています。

友禅などは若い時に職人さんから弟子として学んだもの。

藍染は独学で学んだそうです。

昔はその友禅ろうけつで稼げていましたが今は稼げていない。

そして藍染は昔から今も稼げている。。

 

その違いは何なのか?

 

っというと僕的には

「形を崩せるか、どうか」だと思います。


友禅染めはこうであるべき!と伝統的なものを学んだものと

独学でこんな感じだろうと学んだもの。。。

 

全く違うんです。

 

「こうであるべき」と学ぶと「それはそうであるべき」と固定観念が生まれていると思います。彼自身も友禅はこうあるべき。。つまりそこから何もあ変えられない。

時代にあったものに変えられない。。

それが多くの職人さんにはあると思います。


でも藍染のように独学で学んだものであるのならば

こうしてもいいんじゃない?っというのがバンバン出てくるんです。
だから時代の流れに合ったものをそう変えていけるのだと思いました。

僕はもともと寿司職人ですが修行などしていません。
そしてヨーロッパでお寿司を教えてくれた社長さんが言っていた言葉があります。

彼も寿司職人ではありません。でも日本の寿司をどこまで崩せるかにいつも悩んでいました。でもその結果、ヨーロッパで成功するお寿司屋さんになっていったものです。

「崩そうと思ったらいくらでも崩せる。。でもそれが難しい。。」

それは職人ではないけども日本人としての寿司の認識がそうさせているのだと思います。だからこそ多くのものが生まれてくる外国人からの寿司のアイデアはすごいんです。

ヨーロッパにも日本から来た本場の寿司職人さんもいますが、寿司はこうであるべき!という考え方を持つ職人さんは起業しても成功できてないことが本当に多いです。

なぜならばお客さんは日本人ではなく多くがヨーロッパの人だからです。

自分の持っている常識が崩せない。。

相手の意見を受け入れられない、聞き入れられない。。

そんな人はビジネスでもうまく行けないものだと思います。


竹細工職人さんも日本にはたくさんいますが

竹細工職人さんではない僕が日本でトップクラスの竹細工教室を運営できているのもその変な固定観念がないからだと思います。

職人さんから学んで何年も修行をした職人さんはその方法を常識としてやっています。

伝統文化もそうですが、その伝統が邪魔をして枯渇して最終的には終わってしまうものがたくさんあります。

 

知り合いの茶道の先生から依頼を受けて茶道教室を僕が作ったものがあります。

「堅苦しさをなくしたお話メインの茶道体験!」

 

全く真逆の茶道教室。

でも多くの人は茶道を学びたいと思っていても

堅苦しさだったり、何も話さない、形で覚えていく、料金が高い、長く通わなくてはならない。。という感覚があると思います。

それがきっかけで全然生徒さんが集まらない。。
最終的にはそれで茶道を学ぶきっかけがなくなっている。。

茶道の先生も「茶道の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい」

それが本望です。

稼げなくてもいい、だから何か考えてちょうだい?

一般的にある茶道体験は僕も何度かやりましたが本当につまらない。
堅苦しいし、何をしたらいいかもわからないし、抹茶も美味しくないし、お菓子もおいしくない。。

でもその茶道のおばちゃんとのプライベートでのお話は本当に楽しい!
そして茶道のお話もめちゃくちゃ面白い。。それがきっかけで僕は茶道具を集め始めてしまったくらい。

でもこのようなお話は茶道の資格を取った人でも知らない裏話。
何年も茶道を学んでいて資格がある人でも「こんな面白いお話知らないの?」って驚きました。。

これを教室にしたら面白いのでは?っと僕が興味を持って作ってみると
何気に生徒が集まってくるんです。

家元からは50年間1人も生徒を送られて来ない現実。。

でも伝統を崩すことができれば

それを活かすこともできるというのもあると思います。

 

大切なことは何なのか?

 

その素晴らしい文化を違う形でも知ってもらうこと。。

 

それはお寿司もそうだと思います。

カルフォルニアロールなどは日本では絶対に生まれなかった。。
海苔を隠し、マヨネーズのカニカマとアボカドのお寿司。

でもそれをきっかけにアメリカで広がり、そして世界中に広がっていった。
そしてお寿司という知名度を広げて

本当の日本の寿司を求めてやってくる外国人も増えた

そしてそのお寿司の味に感銘を受ける世界の人が増えているのは事実なんです。

もし、あの江戸前寿司のような寿司しかなければ

今の寿司の認知度はないことでしょう。

アメリカでその伝統を崩したことにより生まれたスタイル。

 

茶道でも同じで表千家よりも裏千家が茶道では有名になりましたが

裏千家は表の常識を崩したやり方なんです。

表からしてみたら信じられない!

表千家は料理のお皿に残すものは何も提供しないものと話します。
飾りも全て食べれるもの。他の流派などでは飾りで食べれないものをするようにしているところもあるようです。

紅葉の季節などは落ち葉の葉など料理に添えると素敵ですけども
表千家ではそれはないようです。笹などもタブーのようです。

でもそんなアレンジをした結果、裏千家が茶道を全国に広めてくれて世界にも広めてくれたんです。

常識を破った裏だけども茶道に貢献しているのは裏千家のアイデア。

今はまた、さらに新しいアイデアが必要な時代かもしれません。

 

少しでも役に立てたら嬉しいです。