蠱猫・人工憑霊蠱猫01 //  化野燐 | みゅうず・すたいる/ とにかく本が好き!
蠱猫―人工憑霊蠱猫〈01〉 (講談社ノベルス)/化野 燐
¥924
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 「蠱猫・人工憑霊蠱猫01 


 化野燐、著。 2005年。



 何となく気になるタイトルだと思っていました。

それでこの際、思いきって読んで見ました。


 まあ、「怪」などに論考・書評を寄稿している作家

だし、カバー等のデザイン文字を清書しているのが、

京極夏彦さんだと言う点にも興味が湧きました。



 妖怪を具現化する力を持つ妖怪図譜「本草霊恠図譜」。

この禁断の書を学園内の土蔵で発見した美袋(みなぎ)

学園司書・小夜子に「有鬼派」と呼ばれる者達が次々と

襲いかかる。 本の力を使い、今在る世界を根底から

覆そうとする「有鬼派」、凶悪な計画の全貌を知り、

本を死守する小夜子。 巨大学園都市を舞台に壮大な

戦いが始まる!

 (裏表紙より引用)



 私の好きな方面の作品ですねえ・・・。

登場人物たちも、類型的ではあるがユニークだし、

舞台装置も実に妖しい雰囲気があります。


 マニアックな知識も満載です。

エンターテイメントとして面白い作品に仕上がっています。

「憑霊」の能力も、適度に抑えた設定で、物語のバランス

が良いと思います。


 まあ、戦闘シーンは「ジョジョの奇妙な冒険」の「スタンド」

を使った戦いっぽい部分もありますが・・・。


 気分転換に読むには良い作品だと感じました。

京極さんの、「妄想記述言語清書」の文字も実に

それっぽくて良い出来でした♪