- 蠱猫―人工憑霊蠱猫〈01〉 (講談社ノベルス)/化野 燐
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「蠱猫・人工憑霊蠱猫01 」
化野燐、著。 2005年。
何となく気になるタイトルだと思っていました。
それでこの際、思いきって読んで見ました。
まあ、「怪」などに論考・書評を寄稿している作家
だし、カバー等のデザイン文字を清書しているのが、
京極夏彦さんだと言う点にも興味が湧きました。
妖怪を具現化する力を持つ妖怪図譜「本草霊恠図譜」。
この禁断の書を学園内の土蔵で発見した美袋(みなぎ)
学園司書・小夜子に「有鬼派」と呼ばれる者達が次々と
襲いかかる。 本の力を使い、今在る世界を根底から
覆そうとする「有鬼派」、凶悪な計画の全貌を知り、
本を死守する小夜子。 巨大学園都市を舞台に壮大な
戦いが始まる!
(裏表紙より引用)
私の好きな方面の作品ですねえ・・・。
登場人物たちも、類型的ではあるがユニークだし、
舞台装置も実に妖しい雰囲気があります。
マニアックな知識も満載です。
エンターテイメントとして面白い作品に仕上がっています。
「憑霊」の能力も、適度に抑えた設定で、物語のバランス
が良いと思います。
まあ、戦闘シーンは「ジョジョの奇妙な冒険」の「スタンド」
を使った戦いっぽい部分もありますが・・・。
気分転換に読むには良い作品だと感じました。
京極さんの、「妄想記述言語清書」の文字も実に
それっぽくて良い出来でした♪