カッパの飼い方 // 石川優吾 | みゅうず・すたいる/ とにかく本が好き!
カッパの飼い方 (1) (ヤングジャンプ・コミックス)/石川 優吾
¥840
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 「カッパの飼い方」

 石川優吾、著。 週刊ヤングジャンプ連載。



 週刊ヤングジャンプを毎週読んでいます。

思えば、創刊号も読んだ。

いや、少年ジャンプの創刊号も読んだ。


 「男一匹ガキ大将」の本宮ひろしサイン入り

手ぬぐいも応募して貰った。

今も持っていればお宝だっただろうか?


 さすがに、最近は少年誌は読んでいません。

もう、子供では無い!(キッパリ!)

だから、「バキ」や「仮面ライダースピリッツ」は

コミックスでしか読まない!(?)


 YJでは、今週号から、また「金太郎」の新シリーズ

が始まった。 なにやら、大失敗をしたようだ・・・。

「ハチワン・ダイバー」も「嘘喰い」も面白い。


 そして、「カッパの飼い方」が、何となく好きです。

昭和30年代っぽい雰囲気が漂って、何とも

郷愁を誘います。


 架空の動物(?)「カッパ」が、この世界では

人気のペットです。

猿より頭が良いが、人間ほどでは無い。

微妙な設定です。


 純朴な自然の象徴でしょうか、失われ行くもの

への郷愁でしょうか・・・。


 人間の登場人物には全て顔が描かれていません。

そのあたりも「いつかどこかの」物語という意味が

あるのでしょうか・・・。


 顔が無いのに、なぜか皆表情が豊かに感じる

のは実に面白い体験です。


 物語はギャグとペーソスに溢れ軽快に

展開されます。

人々は皆心優しく、世界は柔らかな日差し

に溢れている。


 そして、 「カッパ」が可愛い!

人間より単純な分、実に愛すべき存在ぶりを

発揮しています。


 昔から、石川優吾さんの漫画は何となく好き

ですが、「カッパの飼い方」で新境地を開いた

感があります。


 うちの奥さんは、この漫画が嫌いだと言って

いますから、万人向けでは無いのかも知れません。

しかし、可笑しくて、何故か懐かしい雰囲気の

漂うこの漫画が好きです。