この世に実在しないリアルな顔を作っちゃうなど、息つく間もなくレベルアップするAIの画像生成技術。その精巧な架空の顔が著作権から解放された時、ネットやメディアはどう変化するのだろうか?
今まであるプロジェクトで特定の人物画像が必要な時は、適切な写真素材を入手するか、自分で写真を撮るしかなかった。
しかし時代は変わった。 存在しないモデルの高画質なオリジナル画像を大量に生成できるAI技術の発達により、著作権無しのフリー素材が無料で使用できるようになったのだ。
100K AI Generated Faces
その数なんと10万枚。AIによる顔画像
このテクノロジーを手がけたのは、コンスタンティン・ザビンスキー率いるクリエイターチームだ。彼らはAIが生成した写真コレクション「Generated Photos」を手がけたことでも知られる。
AIがゼロから生成した100,000枚は彼らのプロジェクトの一環で、うまくいけばメディアの要求や「無限の多様性」のニーズに応じることになりそうだ。
著作権フリーの社内データベースでAIを訓練
なおチームは、このAIがネットや写真素材から得た画像のトレーニングを受けていないことを保証している。
それどころか彼らはかなりの時間をかけて社内データベースを作成、それをAIのトレーニングに使用した。モデルの署名もしっかり入った著作権フリーの顔写真の撮影には数千時間を費やしたという。
サイトで10万枚を公開中。でもまだ完璧じゃない?
つまりこれらの顔画像は著作権を心配することなく、個人または商業のプロジェクトに使用できるのだ。
現在、その10万枚の顔画像が公開されている。使用したい人は、generated.photosのサイトからGoogle Driveで閲覧とダウンロードができる。
generated.photos
写真のようにリアルなのに実在しないたくさんの顔。だがチームはこの結果に満足しておらず、このAIはまだ完璧とは言えないと主張。ザビンスキーは「 違和感のある顔があっても大目に見て欲しい」と語っている。
以前話題になった全身モデルにも驚いたけど、この技術がもっと進んだらメディアに出てくる人物も実在かどうか判別し辛くなりそう。逆に現実にいる世界の誰かとたまたまそっくりに仕上がっちゃうなんてこともあったりして。
References:generated.photos /
☆写真だけなら俺も実物と写りが違うねんけど!