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人工の卵というと、中国や東南アジアで出回った「偽卵」を彷彿させるが、今回開発されたビヨンド・エッグ(直訳すると卵越え)は、形状をそっくり卵に似せたものではなく、卵の風味と味を損なわないどころか、それを超えるほどのうまさだという、植物100%で作られた卵の味をした粉末食材だ。
マイクロソフト社のビル・ゲイツやペイパル(PayPal) の創業者であるピーター・シエルが資金援助を行い、ハンプトン・クリーク(Hampton Creek)社のジョッシュ・テトリック氏が開発を行った。既に米国カリフォルニア州のスーパーマーケットで発売が開始されたという。
人工卵は、大豆、ほうれん草、ニンジンなどの植物性タンパク質を含む217種の食材がテストされ、最終的にカナダ産の黄色いエンドウ豆や東南アジア産の豆など12種類の植物が採用された。卵の泡立ち、乳化、凝固、および色など、すべてが卵そっくりに作られており、コレステロールフリー、完全な植物性である。
形状は卵とは程遠い粉末だが、これを混ぜ合わせるだけで、卵の味と風味を得られるという。用途としては、マヨネーズに使用したり、ケーキ、焼き菓子に使用すると最適だそうだ。既に世界販売に向けて流通経路を確保中だという。
Beyond Eggsは粉末なので、これに不足しがちな栄養素を簡単に追加することができる。栄養不足の懸念されている発展途上国での利用が期待されている。開発元のハンプトン・クリーク社は、今後発展途上国に向けて、独自のレシピの人工卵を開発する予定だそうだ。
via:ieatgrass
価格的なことが書かれていなかったので、卵と比較してどうなのかはわからないが、卵にアレルギーのある人やコレステロールを気にする人には画期的な商品となるかもしれない。とりあえず、どんな味なのか、ちょっと試してみたい気がするね。
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