北ホテル | 水は方円の器にしたがう

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北ホテル マルセル・カルネ監督作

カルネ監督と言うと、「悪魔が夜来る」以来の2作目。まだ天井桟敷の人々を見れていない。

それから見ると、アレルッテイがまだ妖しさというよりは、庶民的ではある。

 

話的には若い2人と、中年2人と、またホテルに住んでいる人たちとのやりとり。

ちょっと舞台劇にもなりそうな感じで、双葉十三郎さんの評価だとなぜ、最後の方にマルセイユに行くところがあるんだろうって書いてあった。

確かに唐突ではあるかもしれないけれど、なんとなく全てを捨てて、新しい将来を夢見るために必要だったかもしれない。

 

ルイ・ジューヴェの役は、アレルッテイの愛人役ですが、最低な感じで、ホテルの人からも嫌われている感じ。

でもアナベラ演じるルネを心中未遂から救ってから、彼女が退院して戻ってくると旅行も中止してしまう。あわよくば彼女をものにしたいんだろうけど、遠くから見ている感じ。

ようやくルネが自暴自棄な感じで連れて行ってと言ったら、行動力を発揮して、旅に出る。

途中でルネに愛しているといってと言われてなかなか言えないところが、本気の愛を感じました。それだけに最後が寂しかったのですが…。

ただまたもジューヴェの良さが発揮されていましたが、わりとどの映画も女の人には押され気味?