着まわしの効くスーツ選びのテクニックを語ります。
まずは着まわしが効く選び方のコツ、おさらい。
ジャケット
→ツイード(糸が太い、素材にクセが強い物)
→色は白×黒or紺orベージュ
ワンピース・パンツ・スカート
→普段使いできるテロッとした物
→色はジャケットに使われている色のどれか
今回は
ワンピース・パンツ・スカート編
実はジャケットよりもトレンドが出やすいのが
ワンピースやボトム。
・産後の体型の変化により、ウエストサイズが合わなくなった
・着丈が短くor短く感じるようになった
という事が起こりやすいです。
そのため、
「デイリーでも着られる物にして、元を取る」
事を推奨しています。
接客していると
「えっ!これもセレモニーいけるんですか?」と言われるのですが
ジャケットをきちんと感のある物にして
色合わせだけきっちりしていけば
皆さんが思っている以上に、
デイリーで使える服でも通用しちゃいます。
試着していただくと皆さん納得・安心され
次の機会にもご相談頂くことが多いです。
ちなみに…
ワンピースやボトムは、
ここ数年(令和になった前後)から
膝がガッツリ隠れる丈が主流です。
10年前は20代でも50代でも、
膝がチラ見えする丈が人気(膝がガッツリ隠れると野暮ったく見える)でしたが
今は少なくとも30代後半からは膝がしっかり隠れる長さが良いと思います。
テロッとした落ち感のある素材
→ハリ感の強い素材はカジュアルや印象が強くなります。
なので少し「とろみ」「落ち感」を感じる素材がセレモニーにはお勧めです。
素材でいうとポリエステル。
綿でもテロッとしているものはありますが、シワになりやすい点で式典向きではないです。
最近だと、ポリエステル・レーヨンの混紡素材でTRツイルという素材が人気です。
シワになりにくくお手入れもしやすく、素材感が綺麗めすぎないので
デイリーでスニーカーとの合わせもできちゃいます。
お仕事が私服の方にも愛用者が多い素材です。
また、検索しやすい素材だと
シフォン・プリーツ・チュール(主にワンピースやスカート)・ジョーゼット
なども
候補に上がってくると思います。
ジャケットに入っている色※
→フォーマルコーデは2色以内に収めるのがコツ。
使う色が増えるほど、カジュアルに見えてしまいます。
基本は、ジャケットに入っている色の合わせるワンピースやボトムを選びましょう。
統一感が出る事によりきちんと感やオシャレ度がアップします。
※例外1
ジャケットが白×黒でしたら2色を混ぜるとできるグレーでも大丈夫です。
また、ジャケットが白の分量が多めでしたら
白×紺のジャケット+黒のワンピース・ボトム
白×黒のジャケット+紺のワンピース・ボトム
も、まとまると思います。
※例外2
ワンピースの場合、
ジャケットの中にない色を合わせてもきちんと感が出やすいです。
パンツ・スカートの場合、
ジャケットと色が異なると色が上下で分断されるので
セレモニーのきちんと感は薄れやすいです。
(ボトムと同じ色のブラウスを着る事で、
まとまることもあります。
例:ブラウスとボトムを黒で統一して上下のつながり感を出すなど)
ボリュームのあるシルエット
・ワイドパンツ
・ガウチョパンツ
・テーパードパンツ
・太めのストレートパンツ
・スカート全般
・ワンピース全般
パンツは太い方がドレッシーな印象になります。
細身のパンツはセレモニーにかっこよく着こなすのは難しめ。
また、スーツのジャケットは皆さんが普段着ている羽織り物に比べると
やや短め丈のものが多いので、
いつもは気にならない腰のラインが出やすくなります。
なのでボリュームのあるボトムを推奨します。
また、
横幅がキツかったりヒールが苦手でパンプスが履けない!
という方は
ボトムやワンピースを、
ふくらはぎが隠れるくらい長いものを選ぶと
ぺたんこ靴で合わせてもだらしない印象に見えにくいです。
(また、ぺたんこ靴でしたらエナメルを選ぶと
きちんと感がアップされてお勧めです。
エナメルの靴や卒業式の黒ストッキングなど、
一部のマナーサイトなどではあまり好ましくない、
と書くところもありますが、普通に皆さん履いてます。
非常識と言われるような物ではないです。)
ちなみに、私の持ちアイテムで
入卒コーデに使えるアイテムを、普段に着ている写真を拾ってみました。
ポリエステル100%のプリーツスカート
ポリエステル×レーヨンのとろみワイドパンツ
チュールスカート
素材に癖があるけど意外とツイードジャケットに合うし
逆にシンプル素材のジャケットにも合う便利アイテム。
テーパードパンツ
上と同じテーパードパンツ。
運動会で履いてます。
振り幅広いですね笑
これは一つ前のブログでジャケットと組んでいたTRツイルのワンピース。
中にデニムシャツを入れてボアベストと合わせて崩してます。
スニーカーでも合います。
なんとなくイメージは掴めましたか?
自信がない方は、手持ちのジャケットを持って
店員さんに相談してみてください!
「手持ちのジャケット、持ってきて合わせてみてくださいね!」と言うと
皆さん驚かれるのですが、
接客型の店舗で、ジャケットを持ち込みして嫌がるお店はあまりないと思います。
(お持ち込みされずに口頭で手持ちのジャケットを説明されるよりもずっと話が早いですし、
合わせて試着して安心して購入いただけるので、
お店としても助かる面もありますので…!☺️)