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Mrs.エステティシャン花音です。
入浴剤オタクと呼ばれて久しくワタクシ。
尊敬する藤川徳美先生が死海の塩をとてもおすすめされているので、今回はエプソムソルトと死海の塩の違いについて記しておきたいと思います。
エプソムソルトも死海の塩も入浴剤として使われていますが、その成分や効果、使い方や価格など違いは様々です。
エプソムソルトと死海の塩(デッドシーソルト)はどちらも「ソルト」と名前がついた入浴剤ですが、同じというわけではありません。
エプソムソルト
エプソムソルトバスソルトに分類される入浴剤。
名前に「ソルト」とついていますが、塩(塩化ナトリウム)ではなく、硫酸マグネシウムという硫酸とマグネシウムが結合した無機塩化物です。
なぜソルトという名前がついているかというと、もともとエプソムソルトが発見された場所がイギリス・サリー州にある「エプソム・アンド・ユーエル」という小さな町で塩のような白い結晶として発見されたので町の名前を冠して”エプソムソルト”と呼ばれるようになりました。その後、エプソムソルトはヨーロッパでは、万能薬として使用されるようになり、その使い方の一つとして入浴剤に使用されてきました。
死海の塩
死海の塩とは、中東にある塩湖から採取される塩の結晶で、バスソルトに分類される入浴剤として使用されます。
死海は西側にイスラエル、東側をヨルダンに接しており海抜はマイナス430mと地表で最も低い場所にある塩湖で海水の10倍ほど塩分濃度が濃く人の体が浮かんでしまうほどの浮力があるため観光地としての人気もあります。塩分濃度が濃すぎるため魚は生息できないことから「死海」という名前がついていますが天然のミネラルが豊富でマグネシウム、カルシウム、ナトリウムと言った成分が海水の約30倍ほど含まれているため死海の塩は美容品やスキンケアグッズとして使用されます。
また、塩と名前がついていますが、海水で作られる塩辛い味のする塩化ナトリウムではなく苦みのある塩化マグネシウムが主成分となっています。
どちらもバスソルトに分類される入浴剤ですが、構成成分の割合が両極端です。
エプソムソルトがほぼ100%硫酸マグネシウムで構成されるのに対し、死海の塩は塩化ナトリウム8%、塩化カリウム20%、塩化マグネシウム40%残りを他のミネラルで構成されています。
エプソムソルトを構成する硫酸マグネシウムは海水にも含まれる成分ですので死海の塩にも多少は含まれています。
しかし、死海の塩は塩化マグネシウムという「にがり」と同じ成分が大多数を構成しているのが特徴です。
どちらものバスソルトも天然ミネラルで構成されているため無機塩類系入浴剤と同じ効能が期待できます。
体を温めたり汗をかく目的で使用されますが、死海の塩の方が複数のミネラル含まれるため温熱効果や発汗効果が高く、さらに、複数のミネラルによって肌の保湿や疲労回復効果もあるのが特徴です。
エプソムソルトの場合は温熱効果や発汗効果は死海の塩に一歩劣りますが、皮膚を通してのマグネシウム補給効果が高いため美肌・美髪効果にも期待されます。
輸送や製造に費用が掛かるため、死海の塩はエプソムソルトよりも高くなる一方、複数の天然ミネラルが含まれるためエプソムソルトよりも効果が高く、一回量は少なくて済みます。
しかし、どちらも同じ量(100g)を一回に使用する場合、死海の塩の方がランニングコストは高くなります。
死海の塩の方が温熱効果・発汗効果は高いですが、金属の錆の原因となる塩化ナトリウムが多少含まれているので、追い焚きや残り湯での洗濯は出来ません。
同じ量を使用した場合、死海の塩の方がランニングコストが高いため、使い勝手の良さを求めるならエプソムソルトの方に軍配が上がります。
エプソムソルトは普段使いに適し、死海の塩は寒いときや汗をかきたいときや疲労回復などの効果をのぞむときに使用するなど、使い分けをされるのも良いかと思います。
硫酸マグネシウム エプソムソルト
死海の塩 ミネラリア
ゆっくりバスタブに浸かりながら一日の疲れを癒す至福のひととき。
バスソルトを上手に取り入れて身も心も健やかに過ごしましょう。