例えば、皆さんが休みの日に街をブラブラ歩いている時にとあるイベントに出くわして、


その会場内に足を踏み入れたところ、


「書」で有名な先生がイベントブースの一つにいらっしゃって


先生が


書の先生:「良かったらあなたのお好きな言葉を一文字書きますよ(無料)ニコニコ


と、仰ってくださったら、あなたはどんな”一文字”を書いて貰いますか!?





上のような場面、


これ、


私が30歳だったか31歳だったかの時に実際ありまして。


と、言っても、私はブラブラ休みの日に歩いていた側ではなく、


「書」の先生側の小さなイベントを開催している側にいました。


これは福岡で、今と同じく派遣として公的機関で数ヶ月働いていた時のエピソードになります。



当時、福岡市の中心地でもある天神のショッピングビル内の一部のイベントスペースを1日だけお借りして無料で開催していたイベントの中の一つだったんですが、


「書」の先生は恐らく私と変わらないくらいの年齢でとても話しやすい女性の方で


色とりどりのきれいな和紙を持ってきてくださっていて、ブース内でお客様に好きな和紙を選んで貰ってそこに”一文字”を書いてお渡しをしてくださっていました。


私は主にイベント内での誘導役だったのですが、


たまにお客様が途切れたタイミングで先生と軽く雑談なんかもさせて貰っていました。


イベントは無料なこともありなかなかの賑わいでそのまま夕方へ。


お客様もある程度落ち着いてきて、もうすぐイベントも終了というところで、


書の先生から


書の先生:「あんずさん、良かったらあんずさんの好きな言葉も書きますよニコニコ


と声をかけてくださり、


私:「え!?ほんとですか!?嬉しいです爆笑


と、


喜びを伝えたものの、


まさかそんな言葉をかけてくださると思っていなかった手前、


一文字!?


どうしよう


何がいいかな!?






急に頭をフル回転させる形となりました。


余り待たせても申し訳ないのでと思いながら


咄嗟に浮かんだ文字



そう、




それが



こちら
↓ ↓ ↓

既にトップ画面に出てますねw



「笑」の一文字。



”わらい”






”わらう”



の両方の気持ちが入っています。


あの時は余り時間もなく咄嗟に浮かんだ文字を書いて貰いましたが、


あれからかれこれ20年近く、、


改めて見て


自分の当時の咄嗟の判断に自画自賛しつつw


やっぱり今もし同じ状況があっても「笑」を書いて貰っていたんじゃないかなと思っています。


逆にいうと、人って色々な経験を積んできても核の部分て変わらないのかもしれないなとも。



たまに私の毒母の事とかを書かせて頂いていますが、


今振り返っても私がこれまで生きてくる中で(特に親元を離れる18まで)は「笑い」が生きるために必要不可欠でした。


養育されてる側で未成年の立場上、毒母からの精神的虐待から逃げる事ができない毎日を過ごしていた中(今ならばスマートフォンとかで情報を入手して逃げられていたかもしれませんが)、


一瞬だけでも苦しい気持ちを忘れさせてくれたのが、


テレビの中の



「笑い」



あの時、「笑い」があったお陰で今があると思っています。


ちょうど私が書の先生に「笑」を書いて貰った直前の職場で働いていた時に出会った同じく派遣の女性(私より1つ下)がいまして、


よくよく話せば、私が毒母から受けた精神的虐待なんて彼女の前では恥ずかしくて言えないレベルの凄絶な虐待を彼女は義理の父親から小・中学時代に受けていて(高校時代は義父からの虐待を回避するために、自力でアパート代含む生活費全てを高校に通いながらアルバイトで稼いで貧乏生活をしていたそうです)、


正直、虐待内容を彼女から聞いた時はショック過ぎて1週間以上まともにご飯が食べられなくなりました。


そんな彼女、やはり苦しい中で救われたのは「笑い」だったと言っていました。


私の毒母からの虐待なんて彼女と比べるとただの”意地悪な母親”程度かもしれませんが、


そんな彼女も私も当時は会えばやたらと「笑い」情報を共有し合い、お互いが子供の頃に「笑い」にすごく飢えていて、助けられてきたんだなと共感しあえていた事を思い出したりしました。


きっと世の中に「笑い」に救われた人っていっぱいいるんだろうなと思います。


悲しい時、苦しい時、辛い時、色々な場面がありますが、「笑う」ことや「笑顔」を忘れずに過ごしたいですよね。


書の先生が書いてくださった「笑」については、


今は大きいサイズの本に挟んで親元の自分の部屋の引き出しの中に入れてずっと大事にしているんですが、


いつか自分が本当にホッと落ち着ける(←今はどう考えても落ち着けてないですw)生活になれた時、この「笑」を額縁に入れて毎日見られる場所に飾りたいと思っています。


ちょうど今週は親元に帰っていて、久しぶりにこの「笑」を見たんですが、文字の形、バランス全てが素晴らしくてやっぱり良かった。(この一文字だけでなぜか笑顔になれます照れ)



これを書いてくださった先生にも感謝キラキラ



またいつか、会ってお礼が言えたらいいなルンルン