今日のKey word:心理学/指導法/教え方/サポート

 

「心理学の視点から勉強法や指導法を紹介する系ブロガー」のみりんです。

 

今回は,「サポートが逆効果になってしまう時」をテーマに書いていこうと思います。

指導者からのサポートは,子ども達にとって必要不可欠なことですが,そのサポートによって子ども達に逆効果を与えてしまうときもありますよね。

みなさんも,日常の中で,「この助けはありがたかったなあ」というサポートと,「このサポートは嫌だったなあ」というサポートを挙げてみてください。その2パターンで,何が違いましたか

不思議なことに,「励ます」サポート1つとっても,それが本当に助けになるときもあれば,ものすごく嫌な思いをすることもありますよね。

 

今回は,「サポートが逆効果になってしまう条件」ということで,研究を参考にご紹介していきたいと思います。

 

サポートが逆効果になってしまう条件

サポートする人に関する要因

援助者の態度

⇒サポートしてやっているんだという態度や相手を軽視するような態度は,サポートをかえって逆効果にします。

援助者の立場・状況

⇒サポートが仕事になっている,もうその問題は解決した人,上の立場からの人のサポートは場合によっては見下された感じがするので逆効果になります。

援助者側からの理解

⇒その問題について理解していなかったり,サポートされる人の状況を理解していないサポートのことです。

.★サポート内容についての要

行動不可能なアドバイス

⇒できっこないアドバイスのことです。

もうすでに分かりきったアドバイス

⇒すでに知っている,分かり切っているアドバイスはかえってサポートを逆効果にします。

プレッシャーになるアドバイス

してほしいサポートと違うサポート

 

サポートを受ける側の要因

1人でそれを解決したいと思っている時

その課題について自分なりの考えがあるとき

そもそもその課題にあまり取り組む気がない時

 

2人の関係性

関係の浅い人から急にアドバイスされる

⇒これは相手のスキルにもよりますが,関係性の浅い状態で急にアドバイスされても困るだけですよね

 

かなりたくさんありますね。

なかなかサポートする側から確認しづらいこともありますが,サポートの逆効果を防ぐために事前にできることもたくさんありそうです。

例えば,事前にその課題についての考えを聞いてみたり,課題の話に入る前に関係づくりをしたり・・・

1回1回のサポートがすべて子ども達の要求に沿うことは難しいですが,以上に挙げた要因を知っておくことで,よりよい関係のまま,サポートをすることができるはずです。

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ここまで読んでくださり,ありがとうございました。お役に立てたら嬉しいです😊

みりんでした。

参考文献:菊島勝也(2003).ソーシャル・サポートのネガティブな効果に関する研究 愛知教育大学教育実践総合センター紀要,6,239-245.