人がひとりこの世から消えたとして、世界は何も変わらない。

毎日人が死んで、毎日誰かが悲しんでいて、順番で、それは誰にでもあることで。

 

人が死んだって仕事はしないといけない。

誰もわかってくれない。

気持ちは毎日揺れる。

楽観的に思う日もあれば泣きたくなる日もある。

 

でも職場の人や友人の前ではいつも通りくだらないこと話して笑って、心の内を打ち明けると勝手に傷つくから何も言わないようにしている。おもしろくない。

 

本音で話せないならその人は必要なのか。

 

話せなくて苦しくなる、だからといって話をしたところで苦しいだけ。

人を信じるってどうやるんだっけ。

もう傷つきたくない。

疲れたくない。

面倒なことはしたくない。

 

空気を読んでほしい。

来るならひとりで来てほしい。集団が嫌い。

 

 

 

 

 

映画を見たり、ニュースを見たりすることで癒されると思った。

 

でも人と自分のつらさを比べ自分の不幸を軽く見てしまった。

毎日どこかで悲しい事故や事件は起こる。

感情に蓋をしてしまっただけだった。

 

 

大切な人を亡くしたブログを読んだり音楽を聴いてもしっくりこない。「大切な人」なのか自信をもってそう言えないし、

幸せだったか自信もない

一緒に過ごした時間はほとんどが苦しかったし思い出も気まずかったり腹が立つことばかり。

 

娘なのに父のことほとんど知らなかった。

「お父さん」と呼べなかった。

家族だと思いたくなかった。

 

だから悲しいのかわからない。こういう時は悲しむものだと無意識に心に言い聞かせて泣こうとする。実際涙は出るけど、本当の涙かわからない。悲しいような気もするし平気な気もする。このまま何もなかったような顔で生きて行けるけれど、それではあまりにもな感じがする。

よくわからない。